「かかあ天下(かかあでんか)」とは?家庭の特徴やうまくいく理由を解説
「かかあ天下」とは、女性がリードする家庭を指す言葉です。
男性が女性の尻に敷かれているイメージがありますが、本来はそういったニュアンスではありません。
今回の記事では「かかあ天下」の意味や、かかあ天下な家庭の特徴について解説します。
また、「かかあ天下は家庭がうまくいきやすい」と言われる理由についても解説するので、気になる人はチェックしてみてください。
「かかあ天下」とは
「かかあ天下」とは、具体的にどのような状態を指すのでしょうか。
まずは「かかあ天下」の意味を解説します。
「かかあ天下」の意味
「かかあ天下(かかあでんか)」は、家庭内の妻の立場が夫より強い家庭を指す言葉です。
妻が夫を自分の意に従わせたり、指図したりするイメージがあるため、ネガティブな意味で使われることが多いです。
「かかあ」とは妻を親しみを込めて呼んだり、ぞんざいに呼んだりする際の別称で、漢字では「嚊」、または「嬶」と書きます。
かかあ天下は褒め言葉?言葉の由来
「かかあ天下」に、ネガティブな印象を持つ人は多いでしょう。
しかし、もともとは「家庭を支える働き者の妻」というニュアンスを持つ言葉でした。
かつて上州と呼ばれた群馬県では、絹産業に多くの女性が携わり、養蚕から製糸、織物に至るまで、主な担い手として活躍し、家計を支えていました。
そのため、男性たちが「俺のかかあは天下一」と自慢し合い、それが「かかあ天下」と呼ばれるようになったのが由来とされています。
つまり、本来「かかあ天下」は褒め言葉だったというわけです。
かかあ天下な家庭の特徴

かかあ天下とは、具体的にはどのような家庭を指すのでしょうか。
ここでは、かかあ天下な家庭の特徴を紹介します。
家計の管理を妻が担っている
かかあ天下な家庭は、家計の管理を妻が担っています。
一般的に女性は男性よりも几帳面で、経済観念がシビアな人が多いです。
そのため、かかあ天下な家庭では、妻が節約や貯蓄だけでなく、老後の資金まで見据えた細やかな家計管理を行い、家庭を守っています。
家庭の物事を決める主導権が妻にある
かかあ天下では、家庭の物事を決める主導権は妻にあります。
大きな買い物や休日の予定など、家計の管理以外も妻が決定権を握っています。
男性の一存では何も決められません。
さりげなく夫を立てるのが上手
かかあ天下の妻は、家庭内での決定権を握っていますが、強権を振りかざすようなことはありません。
かかあ天下の妻は、さりげなく夫を立てるのが上手です。
物事を決断する際は、どちらに転んでも支障がないところまで選択肢を絞り込んだ上で、最終決定は夫に委ねます。
かかあ天下の妻は、男のプライドへの配慮ができるのです。
妻の収入で家計を支えている
妻の収入で家計を支えていることも珍しくありません。
つまり、女性が一家の大黒柱というわけです。
家庭のことも率先してやってくれるため、男性にとっては非常に頼もしいパートナーと言えるでしょう。
親戚や近所付き合いを妻が上手にこなす
かかあ天下な家庭は、親戚や近所付き合いを妻が上手にこなしてくれます。
親戚に対する気遣いや、ご近所とのちょっとしたコミュニケーションを怠りません。
周囲への気配りを欠かさないので、いざという時に助け合える関係を築くことができるでしょう。
かかあ天下のデメリット
続いて、かかあ天下のデメリットを解説します。
対立することがある
かかあ天下な家庭の妻は、気が強くて頑固な人が多いです。
男性を立てることはあるのですが、納得がいかない場合は決して譲りません。
そのため、対立すると喧嘩が長引くことがあります。
妻に対して口うるさく感じることがある
管理能力に優れ、何でもてきぱきと処理していく女性は、実に頼もしいパートナーです。
しかし、夫にあれこれ指示を出し、ダメ出しすることがあるため、妻に対して口うるさく感じる男性もいます。
特にプライドが高く、自分がイニシアティブを取りたい男性にとっては、あまり相性がいい相手とは言えません。
結婚生活に息苦しさを感じ、ストレスを溜め込んでしまうこともあるでしょう。
かかあ天下がうまくいく理由

「かかあ天下は夫婦円満になりやすい」と言われていますが、それはどうしてなのでしょうか。
最後に、かかあ天下がうまくいく理由を解説します。
ポジティブで明るい家庭を築けるから
かかあ天下の妻は、いつも明るく元気です。
落ち込むことがあっても、いつまでも引きずることはありません。
そのため、ポジティブで明るい家庭を築けるでしょう。
喧嘩をすることもありますが、彼女たちは気持ちの切り替えがうまく、すぐに仲直りできます。
別れに発展しにくいので、いつまでも夫婦円満でいられるでしょう。
夫の家庭における負担や責任が減るから
従来の家庭観では、男性が一家の主として常に重責を担っています。
しかし、かかあ天下では、妻がその役割を担ってくれるので、男性が1人で重圧に苦しむことはありません。
男性に余裕が生まれるため、妻に感謝する気持ちも湧きやすく、夫婦円満になりやすいです。
きちんとした家計の管理ができるから
経済的に安定していなければ、良好な夫婦関係を築いていくことはできません。
かかあ天下になる家庭の妻は、経済観念がしっかりしている人が多いです。
きちんとした家計の管理ができるため、経済的な不安を抱えずに済みます。
男性も妻の才覚に全幅の信頼を寄せているため、多少の不満があっても文句を言うことはありません。
実は平等な夫婦関係が築けるから
実は、かかあ天下は平等な夫婦関係が築けることが多いです。
妻が決定権を握ってはいますが、しっかりと夫を立てます。
家庭内では夫の意見が通らないこともあるものの、人前では花を持たせてくれるので、男性のプライドが傷つくこともありません。
そのため、妻が実権を握っても、男性が不快に思うことはないのです。
かかあ天下な家庭はうまくいきやすい
「かかあ天下」と聞くと、家庭で女性が威張っている印象を持つ人もいるでしょう。
男性からすると、妻に主導権を握られるのは面白くないかもしれません。
しかし、かかあ天下な家庭はうまくいきやすいです。
平等な夫婦関係を築けるため、夫婦円満で過ごせるはずですよ。
- 「かかあ天下」とは、妻の立場が夫より強い家庭のこと
- かかあ天下な家庭の特徴は、家計の管理を妻が担っている・家庭の物事を決める主導権が妻にある・さりげなく夫を立てるのが上手など
- かかあ天下のデメリットは、対立することがある・妻に対して口うるさく感じることがある
- かかあ天下がうまくいく理由は、ポジティブで明るい家庭を築ける・夫の家庭における負担や責任が減るなど




