主体性がない人に共通する特徴とは?原因と主体性のなさを改善する方法
企業が求める人材の中で、上位に入るといわれるほど重要視されているのが主体性のある人です。
どんなときでも自分の意思を持って行動できる人は、誰からみても魅力的ですよね。
一方で、主体性がないことに頭を抱える人も少なくありません。
そこで今回の記事では、主体性がない人の特徴や原因、主体性のなさを改善する方法を解説していきます。
主体性がないと悩んでいる人は、ぜひ本記事を参考に行動してみてください。
そして、会社から求められる社員になれるよう主体性を身につけて仕事も人生もステップアップしましょう。
Contents
そもそも主体性とは
主体性という言葉を見聞きする人は多いと思いますが、そもそも主体性とはどんな意味なのでしょうか。
ここでは主体性の意味を解説しながら、主体性と似ている言葉の「自主性」との違いについても見ていきます。
主体性の意味
主体性とは、自らの意思で考え責任を持って行動する性質をいいます。
周りに左右されることなく、自分の意思を貫き通す人も主体性がある人といえるでしょう。
行動に伴い、リスクや責任もそれなりに生じるものですが、すべてを全うできるのも主体性があるゆえです。
主体性と自主性の違い
似た言葉である主体性と自主性ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
自主性とは、はじめから決められたルールに沿って自らが行動することをいいます。
つまり、自分が決めたものではなく、他人が決めたことに対して積極性を持ち行動することを自主性というのです。
一方で主体性は、目的やルールなどすべてにおいて自分で作りだしていくため、不明確な状態からのスタートといえます。
したがって、主体性と自主性の大きな違いは、明確な目的が決められているかどうかの違いといえるでしょう。
長所よりも短所が目立つ…!主体性がない人の特徴
ここからは、主体性がない人の特徴について解説していきます。
マイナスイメージの強い主体性がない人には、どのような特徴があるのでしょうか。
自分にも当てはまっていないか、セルフチェックしながら見ていきましょう。
他人に決断を委ねがち
主体性がない人の代表例として、他人に決断を委ねるという特徴があります。
自分で判断をしないのは、責任をとりたくないという心理があるからです。
相手から判断を促される場面では「なんでもいいよ」「〇〇さんが決めていいよ」が口癖で、自分で決めようとはしません。
やりたいことや目標がない
周りの意見に流されることが多いため、自分のやりたいことが見つからないのも主体性がない人の特徴です。
主体的に考えて行動している人は、前向きな思考で目標に向かって努力し続けています。
一方で主体性がない人は、自分の考えがないため目標もやりたいことも見えてこないのです。
「何も考えずに毎日ダラダラしていたい」と怠けている人は、主体性がない人に当てはまるでしょう。
基本的に指示待ち人間
主体性がない人の多くは「部下は上司の指示があれば動くもの」という受動的な考えを持っています。
上司や周りからの指示がないと自分から動こうとしないため、周囲からは仕事に積極性がないと悪く評価されがちです。
頼まれた業務はきちんとこなしますが、自らの意思と判断で進めることは少ないでしょう。
すぐに責任転嫁する
主体性がない人の特徴として、他人にミスをなすりつける責任転嫁の癖があります。
仕事で失敗したときは、「自分の判断じゃないから…」「自分が原因ではない」と他人や環境に責任転嫁することもしばしばです。
このようにいつも責任逃れする姿勢に、周囲からは悪印象を持たれることも少なくありません。
向上心がなく他人任せな考え
主体性のない人は、自己肯定感が低くネガティブ思考なタイプが多い傾向にあります。
「どうせ自分には無理だから」と行動する前から諦めてしまうため、自信をつける機会を逃してしまうのも特徴です。
そのため「もっと良くなりたい!」「こうしたい」などの向上心がなく、全て他人任せになってしまうのです。
逆に主体性がある人の特徴って?
ここからは、主体性がある人の特徴を紹介していきます。
主体性がある人の特徴をよく理解して、自分とも比較しながらチェックしていきましょう。
自ら考えて行動できる
自ら考えて行動できるというのは、主体性がある人の大きな特徴といえるでしょう。
主体性がある人は、たとえ上司からの指示がなくとも今やるべきことは何かを自ら判断し、行動に移すことができます。
このような積極的な姿勢は仕事において重要性が高いため、周囲からの信頼が厚いのも特徴の一つです。
何事も最後までやり遂げる
主体性がある人の大きな特徴として、責任感の強さが挙げられます。
任された業務を途中で投げ出したり、中途半端に進めたりすることもありません。
諦めずにコツコツ最後までやり遂げることが、自信へと繋がる一歩だと信じているのです。
こうした責任ある行動が、周りからの信頼と評価を高めることのできる要因です。
判断力や決断力に長けている
主体性がある人は、どんな場面でも判断力や決断力が鈍ることはありません。
たとえば、仕事でミスが起きたとき、どのように対処すべきか即座に判断できるのです。
決断までのスピードが速いのは、これまでのさまざまな経験が活かされているからでしょう。
そんな頼もしい姿で周囲から慕われることも多く、良好な人間関係を築くことができるのも特徴といえます。
失敗を糧にして再挑戦できる
失敗を糧にして再挑戦できるのも、主体性がある人の特徴です。
何事でも新たな挑戦に失敗はつきものですし、「失敗は成功のもと」という考えで行動するため、躊躇することがないのです。
たとえ失敗が続いても落ち込むことなく、原因や改善策を見出すことができるのが主体性のある人といえます。
主体性がなくなってしまうのはなぜ?その原因とは
主体性がない人は、なぜ自分の意思を持たずに他人任せな行動をするようになったのでしょうか。
ここからは、主体性がなくなる原因について見ていきましょう。
否定されて傷ついた過去がある
他人から否定された過去が原因で、心に傷を負ってしまい主体性がなくなるケースがあります。
「また同じように傷つきたくない」「どうせ否定されるのだから…」とネガティブな思考が邪魔をして主体性が失われていくのです。
完璧を求めてしまう性格
完璧主義な性格が主体性のなさに関係している場合もあります。
完璧主義な人は、何事も100点満点の状態じゃないと納得できません。
そのため、ミスをして周りからの評価が下がったり、自分自身のプライドが傷ついたりすることを極端に恐れているのです。
その結果、積極性がなくなり主体性がない人になってしまうことも少なくありません。
周囲に甘えることが癖になっている
社会人なら自分のミスに責任を持つのは当然のことですが、主体性がない人は「責任をとりたくない」という気持ちが強くあります。
たとえば、職場で頼りになる先輩や同僚が多い場合、甘えることが癖になり自分で考えて行動することをしなくなってしまうのです。
そんな状況に慣れが生じてしまうことで、主体性がなくなるケースも珍しくありません。
子どもの頃の家庭環境が影響している場合も
育ってきた家庭環境は、子どもの性格に大きく影響します。
たとえば、親が過保護すぎてすべての決定権が両親にある場合、何をするにもお世話をしてくれる両親のもとで育つことで、「誰かがどうにかしてくれるだろう」と他人任せで無責任な子になってしまう可能性が高いです。
その他、厳格な両親のもとで育った場合も主体性が失われていくことがあります。
「どうせ自分の意見は反対される」という思考が成長段階で染み付いているため、自分の意思を持つことを諦めてしまうのです。
主体性を身につけたい!主体性のなさを改善する方法
最後に、主体性のなさを気にしている人に向けておすすめの改善方法を紹介していきます。
できることから実践し、主体性のある人を目指しましょう!
自分で決断する癖をつける
主体性のなさを改善するには、まず決断力を身につけましょう。
今までの「なんでもいい」「◯◯さんに任せる」といった、無責任な口癖を直すことから意識してみてください。
そして、徐々に封印するようにしましょう。
他人に流されないよう、自分の考えを常に持つことが大切です。
意思決定の能力が身につけば、大事な決断を迫られたときに自分の意思で決められるはずです。
失敗を恐れず自分の意見を発信する
主体性がない人は失敗を恐れるあまり、自分の意見を口にしない傾向にあります。
しかし、失敗を怖がって何も行動しないとそこに成功もありません。
主体性のなさを改善するためにも、自分の意見を発信することを日頃から心がけましょう。
自分の考えを言葉で表現するようになれば、大きな自信にも繋がり周りからの評価も高くなるはずですよ。
自分自身のスキルアップを目指す
自らの意思でスキルアップを目指すことで、主体性のなさは改善されていきます。
「自分には何の取り柄もない」と悩んでいる人は、目標を設定して取り組んでみましょう。
努力したことが実になって評価されると「自分にも出来るんだ」と大きな自信に変わります。
仕事のスキルアップを目的に資格を取るもよし、自分磨きのためにダイエットするもよし、自信をつけて主体性アップに繋げましょう。
主体性がある人の言動を真似てみる
自分の周りにいる、主体性がある人の言動を真似てみるのもおすすめです。
立ち振る舞いや考え方など、相手をじっくり観察していれば自分には無いものが見えてくるでしょう。
「素敵だな」と思う部分をどんどん真似して自分でも取り入れていくことで、次第に慣れていき主体性が身についていきますよ。
主体性がない人は就活・仕事・恋愛とさまざまな場面でデメリットに…少しずつ主体性を高めていきましょう!
主体性がない人が仕事で出世することは難しく、自分を変えなければずっと今の立ち位置から上がることは出来ません。
他人のせいにして、愚痴ばかりこぼす人生はつまらないですよね。
充実した日々を過ごしたいのなら、自らの意思で行動できる主体性を身につけましょう。
仕事や恋愛、就活などさまざまな場面で主体性を発揮することができれば、周囲からの信頼と評価を得られるはずですよ。
- 主体性とは、自らの意思で考え責任を持って行動する性質をいう
- 主体性がない人は、「指示待ち人間」「他人に責任転嫁する」など、無責任な思考が特徴的
- 主体性がある人の特徴は、「判断力や決断力に長けている」「何事も最後までやり遂げる」など
- 主体性がなくなるのには、「否定されて傷ついた過去がある」「完璧を求めてしまう性格」などの原因が考えられる
- 主体性のなさを改善するには「自分で決断する癖をつける」「失敗を恐れず自分の意見を発信する」などの方法がおすすめ