感情移入しやすい人はHSPかも?特徴や原因・辛いときの対処法を解説!
ドラマを見たり漫画を読んだりしたときに、登場人物に共感して涙を流すことが多いなら、感情移入しすぎる傾向があるのかもしれません。
外部からの刺激を受けてばかりいれば、ストレスを感じずにはいられないでしょう。
今回の記事では、感情移入しやすい人の特徴や原因、辛いときの対処法を解説します。
生きづらさを感じたら、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
感情移入しやすくなる原因
まずは、感情移入しやすくなる原因について見ていきましょう。
生きづらさを解消するヒントが拾えるかもしれませんよ!
子供の頃からアニメや映画などにのめり込んでいた
子供の頃からアニメや映画などにのめり込んでいた人は、感情移入しやすくなるといわれています。
作品の登場人物に自己投影し続けていると、大人になってもその癖が抜けず、他人と自分を重ね合わせてしまうのです。
人の話を見聞きするだけで、嬉しくなったり悲しくなったりするため、周囲からは優しい人に見られることが多いでしょう。
生まれつきの気質「HSP」
生まれつき感情移入しやすい人もいます。
心理学者アーロン氏は非常に繊細な人をHSP(Highly Sensitive Person)と名付け、人口の20%がこれに該当するとしています。
非常に繊細な人には、
- 物事の考え方が深い
- 刺激に敏感
- 共感しやすい
- 五感が鋭い
という4つの特徴があり、1つでも欠ける場合はHSPとは見なされません。
HSPの人は生まれつき感情を司る扁桃体の働きが強いと指摘されていますが、病気や障害ではなく、治療を必要とするものではありません。
とはいえ、生きづらさを感じてうつ病になってしまえば、医療機関への受診が必要です。
HSP診断
自分がHSPかどうか知りたいときは、以下のサイトを参考にするのがおすすめです。
からだにいいこと | https://www.karakoto.com/b88ms/ |
HSPセルフチェックリストが公開されているので、自分の性質を知ることができます。
生きづらさを感じたことがある人は一度チェックしてみるといいかもしれません。
自分の気質を把握しておくことは、生きづらさの解消にきっと役立つでしょう。
感情移入しやすい人の特徴
感情移入しやすい人にはいくつかの共通点が存在します。
ここでは、感情移入しやすい人の特徴を紹介します。
共感力が高い
感情移入しやすい人は共感力が高いのが特徴です。
他人の気持ちを察することが得意で、優しく寄り添うことができます。
それゆえに人とコミュニケーションをとるたびに感情が揺さぶられてしまい、疲れを感じがちなところが欠点といえるかもしれません。
深く考える力がある
感情移入しやすい人には深く考える力があります。
他人の視点に立って物事を観察し、多角的に考えることができるため、自然と思慮深くなるのです。
その分、答えが出るまでに時間がかかりますが、奇想天外な発想や独創的なアイデアに辿りつけるのが強みといえるでしょう。
五感が優れている
五感が優れているのも感情移入しやすい人の特徴です。
強い光が苦手だったり家電の機械音が気になったりして、目の前のことに集中できなくなる傾向があります。
また、人の体臭や口臭で気分が悪くなることも少なくありません。
しかし、その繊細な感覚を活かして、音楽や絵画など芸術家として大成する人もいます。
感情移入しやすい人は創作活動に取り組んでみると、才能を開花できるかもしれません。
なかなか行動に移さない
感情移入しやすい人は、なかなか行動に移さないところがあります。
彼らの多角的な考察はあらゆる可能性に目を向けることができる分、どうしても結論を出すまでに時間がかかってしまうのです。
しかし熟考したうえで動くため、失敗することが滅多にありません。
成功への道を開くことができるのが、感情移入しやすい人の特徴といえるでしょう。
自分の気持ちがわからなくなる
他人に感情移入しやすい人は、自分の気持ちがわからなくなることがあります。
相手の気持ちや境遇に強く共感し、自己投影してしまうと、その強い感情が相手のものなのか、自分のものなのか区別できなくなるのです。
相手に同調し過ぎると、自分の気持ちがわからなくなり、混乱してしまいます。
感情移入しやすい人は他人から意見を求められると、スムーズに答えられないことが多いでしょう。
傷つきやすい
感情移入しやすい人は他人のネガティブな感情にも敏感なため、傷つきやすい傾向があります。
多くの人は負の感情を抱いても、それを言葉や態度に出すことはしません。
しかし感情移入しやすい人は、そうした隠された心理を敏感に察知します。
相手の些細な言動からネガティブな感情を受け取ってしまうというわけです。
他人が気にしないような一言に傷つくため、頻繁に落ち込んでしまいます。
人混みが苦手
感情移入しやすい人は、人混みが苦手です。
音やニオイといった刺激に敏感なため、多くの人が集まる賑やかな場所は情報過多となり、疲れてしまいます。
パーティーやライブの誘いはなるべく断りたいのが彼らの本音でしょう。
感情移入しやすい人が辛さを感じるときの対処法
他人の感情に敏感で、外部からの刺激を受けやすい人たちは生きづらさを感じることがとても多いです。
ここでは、感情移入しやすい人が辛さを感じるときの対処法を紹介します。
お風呂に入って体を洗う
辛くなったらお風呂に入って体を洗いましょう。
ネガティブな感情を洗い流すイメージで入浴するのがポイントです。
それだけでも気分が変わるでしょう。
お風呂で体が温まれば、副交感神経が刺激されて、心身ともにリラックスできます。
できるかぎり毎日湯船に浸かり、ストレスを解消しましょう!
部屋に閉じこもる
生きづらさを感じるときは、部屋に閉じこもるのも1つの手です。
感情移入しやすい人は外部の刺激に敏感です。
そのため、1人になって他からの刺激を避けることで、ストレス軽減が期待できます。
何も考えることなくベッドのなかにいれば、徐々に気持ちが落ち着いてくるでしょう。
楽しくなる作品を見る
外部の刺激によって辛さを感じたときは、楽しいことをして落ち込んだ気持ちを元に戻していきましょう。
ストレスを受けやすい外ではなく、自宅で楽しくなる作品を見るのがおすすめです。
感情移入しやすい人は小説やドラマなどの登場人物にも同調できますから、明るいストーリーの作品を選びましょう。
辛いときは楽しいことをして、心のバランスを取っていくことが大切です。
専門家に相談する
辛い思いによって日常生活に支障をきたすようなら、専門家に相談してみましょう。
心も体の一部です。
気の持ちようで心の病気は治ると思う人もいますが、必ずしもそうとは言い切れません。
副交感神経や交感神経の切り替えによって心理状態が変わるように、投薬治療が辛い気持ちを軽減することもあります。
不安や緊張には神経伝達物質「セロトニン」の機能低下が関わっているといわれています。
セロトニンの機能が正常化すれば、負の感情を改善できる可能性もあるのです。
辛い思いは1人で耐えなければならないわけではありません。
専門家の手を借りて辛さを軽減していきましょう。
感情移入しやすい人に向いている仕事
感情移入しやすいと、ストレスや疲れが溜まりやすいというネガティブな面は確かにあります。
しかし、他人に深い共感を寄せられるというのは、類まれなる才能ともいえるのです。
人間関係や仕事で求められるスキルのひとつでもあるので、大いに活用していきましょう。
とくに他人の気持ちと向き合うことが求められる職業は、感情移入しやすい人に向いています。
ただし、複数相手の対応や賑やかな環境での就労は過剰な刺激を受けるため、避けた方が賢明です。
静かな環境で一対一で向き合える職種を選びましょう。
感情移入しやすい人におすすめの職種は以下のとおりです。
- 看護師
- 介護士
- 整体師
- ペットシッター
- エステティシャン
- 心理カウンセラー
感情移入しやすい人は心の病気にならないよう対策しよう!
感情移入しやすいと人の気持ちがわかるため、周囲の人から好印象を持たれることが多いでしょう。
しかし、相手に同調し過ぎると傷つくことが増えてしまうので、外部からの刺激を適度に遮断してコントロールすることが大切です。
HSPと呼ばれる人たちはストレスを感じることが多く、それが原因でうつ病を発症する場合があります。
うつになれば当然、治療が必要となります。
感情移入しやすい人は心の病気にならないよう、日頃から対策しましょう。
生まれ持った気質と上手に付き合っていけば、きっとより豊かな人生を送れるはずです。
- 子供の頃からアニメや映画などにのめり込んでいると、感情移入しやすくなる傾向がある
- HSP診断で自分の気質を把握することがストレス軽減に役立つ
- 感情移入しやすい人は共感力が高い・深く考える力がある・五感が優れている・なかなか行動に移さない・自分の気持ちがわからなくなるといった特徴がある
- 感情移入しやすい人が辛さを感じるときの対処方法には、お風呂に入る・部屋に閉じこもる・楽しくなる作品を見る・専門家に相談するなどがある
- 感情移入しやすい男性・女性は一対一で向き合う仕事が向いている