「実家依存症」とは?夫婦の悲しき末路と実家依存から抜け出す7つの方法
夫が出張の度に実家に帰ったり、定期的に自分の両親を自宅に招いたり、それが日常になっている奥様も意外と多いのではないでしょうか?
当てはまるとしたら、それは実家依存症かもしれません。
実家依存症になると夫婦の関係性に悪影響を及ぼすこともあります。
そこでこの記事では、実家依存症について具体的に解説しつつ、実家依存がもたらす影響や脱却するための方法をお伝えしていきます。
実家依存症かどうかを確かめる診断チェックも紹介するので、「自分ももしかしたら実家依存症かも?」と気になっている人は参考にしてみてください。
また、実家大好きという未婚女性も実家依存症の予備軍の可能性があるので、ぜひチェックしておくことをおすすめします。
Contents
実家依存症ってそもそもなに?
実家依存症とは、その名の通り自分の実家に依存してしまっている状態を意味します。
頻繁に実家に帰ったり、実の両親がこまめに娘の家に来たりと、結婚後も交流が多いのが特徴です。
子どもが産まれたときや育児で大変な時期に親を頼れるのはとても良いこと。
しかし、親に頼りすぎてしまうと困ったときに相談するのが夫ではなく両親になってしまいます。
そんな実家依存症の妻たちに夫は悩みを抱えてしまうのです。
日本最大級の弁護士・法律ポータルサイトの弁護士ドットコムには、不倫妻やモラハラ妻の他に、実家依存の妻に悩む相談者からの質問や相談が多く寄せられています。
中には、離婚調停を控えていて妻に慰謝料や養育費を請求するという人も。
このように、実家依存症が夫婦生活に悪い影響をもたらすことも大いに考えられるのです。
実家依存症妻になる原因は?
実家依存症になる割合としては、男性よりも女性の方が多いとされています。
なぜ妻の方が実家に依存してしまうのか、その原因として考えられるのは昔と今の考え方の違いにあるといえます。
一昔前までは「お嫁にいったら娘は嫁ぎ先の人間」といわれていましたが、現在は「お嫁にいっても娘はいつまでも娘」という価値観を持つ両親が増えてきているのです。
また昔に比べ共働きの夫婦が増えたことから、女性は仕事・家事・育児と毎日忙しく過ごすことが多いです。
そんなときに親身になって助けてくれるのが実の両親なのです。
親は娘と孫のため、妻は親に頼って楽をしたいという理由から実家依存症になってしまいます。
あなたも実家依存症かも!?診断チェックしてみよう
「母親・父親が大好きだけど自分も実家依存症…?」と気になっている人もいるでしょう。
そんな女性へ向けて、ここでは実家依存かどうかを確認するための診断チェックを用意しました。
下記のチェックリストにいくつ当てはまるかを数えてみてください。
【チェックリスト】
1週間に2回以上母親・父親と電話でやりとりする
1ヶ月に1回以上自分の家に両親が遊びに来る
子育てや家事など実家に手助けしてもらう機会が多い
旦那が仕事の都合で不在の時は必ず実家に帰る
結婚後も金銭的な支援を受けている
子供・自分のものは両親に買ってもらうことが多い
夫の意見よりも実家の両親の意見を優先
実家の近くに住みたい欲がある
万が一のことがあっても実家に戻れる保証がある
いくつの項目に当てはまりましたか?
チェックした数が多ければ多いほど実家依存症である可能性が高くなります。
5つ以上当てはまった場合は、すでに実家依存症だといえるでしょう。
実家依存症の悲しき末路
実家依存症だと自分で気づいていながらも対策することではないと認識している人もいるでしょう。
結婚生活を維持できるのであれば問題はありませんが、徐々に悪影響が出てくることも。
ここでは、実家依存症が原因で起こってしまう悲しき末路について解説します。
夫婦仲に亀裂が入る
実家依存症が原因で、夫婦仲に亀裂が入る可能性は大いにあります。
実家依存症の人は夫よりも両親とのコミュニケーションが密になっているので、困ったことがあればまずは親に相談します。
「俺知らなかったんだけど?」と家庭の決定権が妻両親にあることを不満に思い、また義父母との付き合いを疎かにすれば、夫の不満が爆発してしまうのも仕方ありません。
このようなことから実家依存症が、離婚原因となってしまうケースも少なくないでしょう。
兄弟姉妹の不仲に繋がる
兄弟姉妹がいる場合、関係が悪化する可能性もあります。
実家依存の人は、何かと両親に頼る頻度が多いのでどうしても支援を受ける回数も多くなりがち。
その結果、「一人だけ両親から育児サポートや経済的支援を受けてズルイ」と兄弟姉妹は不公平差を感じ仲が悪くなってしまう可能性が考えられます。
両親にもしものことがあれば生活に支障が出る
実家依存の人は両親に頼り切ることで生活を安定させています。
両親が健在であれば問題ないものの、高齢であればいつ何があるかわかりません。
両親が病気で入院、もしくは万が一死去した場合は頼る場所を失ってしまうので、これまでの生活が一変。
今まで手助けしてもらっていた家事や育児も自分自身でこなさなければならず、「子どもの保険は?」「誰に相談しよ…」とさまざまな面で問題が生じてしまうでしょう。
生活リズムが崩れてストレスが溜まる要因にもなりかねません。
実家依存症から抜け出す7つの方法
実家依存を放っておくと、いつ婚姻関係に影響が出るかわかりません。
悲しき末路を辿りたくないのなら、そうなる前に依存症から脱却しましょう。
最後に、実家依存症から抜け出す7つの方法を紹介します。
まずは自覚すること
周りから見れば立派な実家依存症だとしても、本人は依存していることに気づいていないケースも多くあります。
まずは、自分が実家依存症だと自覚することが大切。
依存していることがわかれば、抜け出すための行動に移すことができます。
実家依存から脱却する第一歩となるでしょう。
支援してもらう機会を徐々に減らす
これまでママ・パパに頼り切っていたのなら、サポートしてもらう機会を少しずつ減らしていってください。
頼ることを控え、支援してもらう回数を減らしていけば、大人として自立できますし、今後結婚したときにもすんなり彼との家庭を築くことができるでしょう。
引越しも視野に入れる
実家依存症の人は、いつまでも実家住まいか、実家に近い場所に住んでいることが多いです。
そこで金銭的余裕があるなら引越しを検討しましょう。
実家から離れた場所に住むことで実家依存から抜け出せたという事例もあるのでおすすめの方法です。
無理なく依存状態を改善できますよ。
他の居場所を見つける
実家はもともと住んでいたところなので気軽に行ける場所です。
気軽に行けるからこそ依存しやすくなってしまうので、実家に行く機会を減らすことが重要なポイント!
趣味や興味のある習い事を始めたりアルバイトをしたりと、実家とは別に自分の居場所を見つけましょう。
居場所が増えれば自然と実家に足を運ぶ機会も少なくなり、結果として実家依存から抜け出せることに繋がります。
両親に理解してもらう
これまで頻繁に実家に行っていたのに、急に顔を見せなくなれば両親が心配に思うでしょう。
そのため、実家依存から抜け出す決意ができたら、両親に自分の意思を伝える必要があります。
- 実家に頼り切っているので自立を目指したいこと
- これからは実家に帰る頻度を少なくすること
- 自分のためなので何もいわず見守ってほしいこと
この3点を事前に伝えておきましょう。
娘のためにきっと両親も協力してくれるはずです。
困った時は夫に相談する
今まで困ったことがあれば真っ先に両親に相談をしていたでしょう。
実家依存症から抜け出したいのであれば、その状態を改善することが大切。
独身女性の場合は、友達・恋人に相談しましょう。
既に結婚している場合は、夫に相談するようにしてください。
両親に頼らず物事を解決できるようになれば実家依存も自然と断ち切れるでしょう。
夫への感謝を忘れない
夫への不満があり、実家依存に繋がるケースも多いです。
不満を抱いている相手に「相談したい」「頼りたい」と思えないことから、そのような状況を未然に防ぐことが大切になります。
- 家計のために毎日働いてくれている
- 買い物のときに車を運転してくれる
- 重たい荷物を率先して持ってくれる
- 子どもの面倒を見てくれる
- 実家に行くことを了承してくれる
日頃から夫への感謝を忘れないようにすれば、「この人が私の家族なんだ」「一番に頼らないといけない人なんだ」と思い出させてくれます。
これは、恋人にもいえることであり、独身女性もこれからの結婚に向けて心得ておきましょう。
そんな女性は『実家依存症』の可能性があります。
今回は、実家依存症のセルフチェックと、脱却方法をマンガ動画でご紹介。
これを機にぜひチェックしてください!
実家依存症の嫁を抜け出せれば離婚は回避できる!
実家依存症がひどくなると両親に頼りきりになってしまうので、夫との仲は確実にこじれていきます。
依存が長引けば長引くほど関係修復が難しくなり、最悪の場合離婚となってしまうケースも珍しくありません。
しかし実家依存を自覚し、依存から抜け出すための努力をすれば夫との関係も修復することが可能。
最悪の事態を避けるためにも、頼る相手を両親から夫に切り替えていきましょう。
徐々に実家依存から抜け出せれば、良好な夫婦関係を取り戻せますよ。
現在独身の女性で実家が大好きな人も、将来の彼氏と幸せな家庭を築くために実家依存症に陥らないよう気をつけてくださいね。
- 実家依存症とは自分の実家に依存してしまっている状態を意味する
- 実家依存症に陥れば、夫婦・兄弟・生活に悲しき末路が待っている
- 実家依存症から抜け出すためには「まずは自覚すること」「支援してもらう機会を徐々に減らす」などの方法が有効