「ひよる」とは?言葉の意味・使い方・すぐにひよる人の特徴を解説!
「ひよってばかりだと、冒険できないよ」「あいつすぐひよるよな」など、「ひよる」という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。
若者言葉っぽいイメージのある「ひよる」ですが、わりかし昔から存在しており、使うシチュエーションによっても意味の変わる興味深いワードでもあるのです。
そこで今回の記事では、「ひよる」という言葉の詳しい意味や、ひよる人の特徴について解説していきます。
Contents
「ひよる」とは
まずは「ひよる」という言葉が表す意味や語源について見ていきましょう。
漢字で書くと「日和る」!言葉の意味&語源
「ひよる」は漢字で「日和る」と書きます。
天気を見て船を出すかどうかを決める「日和見」からきた言葉であり、周囲の成り行きを見て物事を決めることを意味します。
さらに「ひよる」には
- より強いものの味方につく
- 自分の意志や意見を曲げても、メリットのあるほうに流れる
- 面倒なことには関わらず傍観する
といったニュアンスも含まれており、「ひよる」ことには卑怯者といった印象が少なからずあることは否めません。
ちなみに、1960年代後半から70年代頭まで盛んであった学生運動でも、「ひよる」という言葉はよく使われていました。
過度に加熱しすぎた学生たちが一旦冷静になるために一歩引き、外側から動向を冷静にうかがう様子を「日和る」と表現したようです。
若者言葉としての意味
若者言葉として「ひよる」が使われる場合は、少々意味が異なってきます。
「怖気づく」や「ビビる」といった様子を表すときに使われることが多く、こちらのケースでは「ひ弱になる」からきていると考えられます。
とくに「チキンゲーム」などで使われる「チキン」の元は英語表現でしたが、ビビる人や怖気づく様子を表す日本語としても浸透しており、かなり「ひよる」とニュアンスは近いです。
また、ゲーム内などの一部の界隈では「ひよる」の類似語として、「ピヨる」が使われることもあります。
主に敵の攻撃を受け、気絶した状態や動けなくなった状態を指すようです。
しかし、あくまで一般的な「ひよる」は「日和見」を語源としたものであり、テストなどで「ひ弱」からきていると答えると誤用になってしまいます。
若者言葉的な意味合いで「ひよる」を使う場合は、少し注意が必要です。
「ひよる」の類語
続いて、2種類ある「ひよる」という言葉のそれぞれの類語について紹介していきます。
本来の意味での類語
日和見を語源とした、本来の「ひよる」の類語は以下のとおりです。
- 長いものに巻かれる
- 勝ち馬に乗る
- ご都合主義
- 風見鶏
- 様子見
- 洞ヶ峠を決め込む
若者言葉の意味での類語
若者言葉としての「ひよる」の類語は、以下のとおりです。
- ビビる
- 怖気づく
- チキン
- 身の毛がよだつ
- 戦慄する
- 血の気が引く
【例文】「ひよる」の使い方
続いて、例文を使った「ひよる」の使い方を見ていきましょう。
本来の意味での使い方
本来の意味での「ひよる」の使い方は、以下のとおりです。
- 彼が日和って体制側についたことは確認済みだ
- 向こうのチームの味方をしたほうが有利だが、それは日和ることになるのでやめておく
- あいつは友人たちより自分を守ることを優先して日和ったんだろう
- 日和った態度をとらずに、きちんと自分の意見を言うべきだ
いずれも「情勢を見極めて有利な側につく」ことや、「離れたところから情勢を見極める」といった意味で使用されています。
若者言葉の意味での使い方
若者言葉としての「ひよる」を使った例文は、以下のとおりです。
- あいつはいつもイキっているが、強そうな相手にはひよる
- あの先輩の笑顔は怖いので、ついひよってしまう
- ひよりすぎて、女の子に気持ちを伝えられなかった
- 旦那はビビりだから、お化け屋敷でめっちゃひよってた
上記の例文からわかるとおり、この場合の「ひよる」は、いずれも「ビビる」ことや「意気消沈して弱気になる」といったニュアンスで使われています。
すぐにひよる人の特徴
「あいつはすぐひよる」「お前、ひよりすぎじゃね?」と、若者言葉的な意味合いで「ひよる」が使われることも増えてきました。
最後に、若者言葉としての「ひよる人」の特徴について解説していきます。
あなたの身近にも当てはまる人がいるかもしれませんよ。
怖がり
前述でも伝えてきましたが、ひよる人はビビりです。
そのため、非常に怖がりな傾向があります。
とはいえ、恐怖というのは人間にとって重要な感覚でもあります。
危ないことや恐ろしいこと、自分の安全を脅かす可能性があるものを察知し、怖気づくからこそ危険を避けることができるのです。
ゆえに、ひよる人が怖がりなのは危機管理能力が高いからともいえます。
怖がることは時に有用であり、必要以上に卑屈になる必要はありません。
しかし、怖がらなくてよいことまで怖がると、「ひよりすぎ」と言われてしまうでしょう。
ストレスに弱い
ストレスに弱いことも、すぐにひよる人の特徴です。
環境の変化や肉体的な疲れ、周囲からのプレッシャーといった精神的なものなど、あらゆるストレスに敏感です。
そのため、何らかのストレスがかかると、食欲が落ちたり眠れなくなったりと、体の不調を報告してくることもしばしば…。
ただでさえ不安が強くなりやすい傾向があるので、ひよりがちな人は上手くストレスを解消する術を持つことが必要です。
諦めが早い
すぐひよる人には、良くも悪くも諦めが早いという特徴もあります。
基本的にひよりがちなタイプは自分の性格に自覚的であるため、自身の限界を決めてしまいがちです。
「失敗するのは怖いし…」と、はじめる前から諦め癖がついています。
不安やストレスにも弱いため、自分にプレッシャーがかかる前に撤退しようという結果が、ひよるといった態度にも表れています。
ガラスのハート
すぐひよってしまう人というのは、非常に繊細であり、ガラスのハートの持ち主です。
一度傷ついてしまうと必要以上に落ち込んでしまい、回復まで時間がかかるため、傷つきそうなことからはなるべく離れようとします。
常に予防線を張っているので、自分の心は守られるかもしれませんが、そのぶん新しいことへのチャレンジの機会は失われています。
また、あらゆる感情を押さえつけることにもなるため、ストレスも受けやすい状態です。
過去のトラウマを抱えている可能性も、あるかもしれません。
自分に自信がない
すぐにひよる人は自分に自信がなく、行動の前にあれこれ考えるタイプです。
そして、プラスよりマイナスの可能性について想像を巡らせてしまう傾向にあります。
「自分の力ではきっとできない」「こんな風に思われたら嫌だ」と、いろいろ悪い想像をしてしまい、結局なにもしないまま終わることも少なくありません。
自分に自信がないことで、さらに心配性になる、といった悪循環に陥りがちです。
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ひよるのは悪いことじゃない!意外なメリットとは?
「怖がり」「諦めが早い」など、ひよる人の特徴だけ見ると、あまり良いイメージを持てないかもしれません。
しかし、ひよることには以下のようなメリットも存在します。
- リスクを回避できるので、失敗が少ない
- トラブルや危険を避けることができる
- 観察力が高く、慎重で丁寧に行動できる
そもそも「ひよる」ということは、危険な目に遭ったり失敗することを避けたりするために立ち止まる行為です。
それを「ビビり」や「やる気がない」、といった見方もできるかもしれませんが、場合によってはそうした方が安全といったこともあるでしょう。
なんでも闇雲に行動すれば良いというわけではありません。
慎重さや時間をかけて見極めることが必要なときは、「ひよる」ことが有効に働く場合もあるのです。
ひよる人の恋愛はマッチングアプリがおすすめ
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「ひよる」の2つの意味を使い分けよう!
これまでの内容からわかるとおり、「ひよる」には日和見からきている「ひよる」と、若者言葉としての「ひよる」の2つの意味が存在します。
どちらの「ひよる」を使うかは、世代や場面によって異なってくるでしょう。
また、他者から「ひよる」と言われたときも、どちらの意味で使っているのかを見極めることが必要です。
ぜひスムーズなコミュニケーションのために、2つの「ひよる」を上手に使い分けてみてくださいね。
- 「ひよる」はもともと「日和見」からきており、様子見したり、流れを見て有利な側につくことを意味する
- 若者言葉における「ひよる」は、「ビビる」や「怖気づく」といったニュアンスに近い
- すぐ「ひよる」人には、怖がり・諦めが早い・傷つきやすいなどの特徴がある
- 時にはひよることで危険を回避できるため、悪いことばかりではない