母親が嫌いになる人の心理とは?関係が悪化した原因、乗り切る対処法を解説

子どもの頃は『お母さん』と呼んで甘えていたのが、大人になっていつしか母親を嫌いになってしまい、親子関係が悪くなるのは悲しいことです。
「母親と出かけるなんて嫌」「顔を合わすのも無理」となってしまっている男性・女性に向けて、母親が嫌いになる人の心理を記事にまとめました。
関係悪化の原因や乗り切る対処法についても解説しているので自身の状況に照らし合わせながら参考にしてくださいね!
Contents [hide]
母親が嫌いな娘・息子に潜む深層心理
大切な家族であるはずの母親を嫌いになるなんて、自分は薄情なのか…どうしてこうなったのか…という悩みに発展してしまうこともあるでしょう。
そこで、母親が嫌いな人の中に潜む深層心理を4つ紹介します。
愛情不足でかまってほしかった
娘・息子にとって母親は最も信頼できる存在ですから、そんな母親からの愛情を実感できなければ、自分の味方を失った気持ちになってしまうでしょう。
母親は愛情を見せているつもりでも、一方通行の愛情表現では子に伝わらず、愛されていない実感の積み重ねが『嫌い』という心理を生み出しているのです。
過剰な干渉に嫌気がさした
母親にとって娘・息子は何歳になっても子どもであり、たとえ娘・息子が自分で物事を判断できる年頃に成長しても心配してしまうものなのです。
しかし、成長した子どもにとって過剰な干渉は有難迷惑でしかなく、このような母親の間違った愛情表現が親を思う気持ちを失わせてしまうのです。
辛すぎる家庭環境に置かれてた
決して褒められる行為ではないですが、母親の価値観・考えによって子どもよりも自分を優先させ、育児放棄・虐待・子どもが傷つく発言などをする人もいます。
たとえそれが幼い頃の話だとしても、娘・息子にとって当時の辛い家庭環境はトラウマになり、大人になっても忘れることなく母親を憎んでいるのです。
男・ギャンブル・酒に溺れた母親を軽蔑してる
本来、母親は子どもにとって模範となる存在であり、娘・息子に対して善悪の分別など人間的な教育をしていかなければならない立場です。
そんな母親が、
- 夫以外の男と遊ぶ
- ギャンブルに依存している
- 昼間からお酒ばかり飲む
などの行動を見せていれば、子は母親を『尊敬』ではなく『軽蔑』の目で見るようになり、嫌いになってしまうでしょう。
母親が嫌いになってしまった5つの原因
子どもは、理由なく母親を嫌いになることはありません。
母親を嫌いになってしまう人には理由があり、原因として以下のことが挙げられます。
ギャーギャーヒステリック
ヒステリックな性格の母親だと、子どもは母親のことを鬱陶しいと感じるようになってしまいます。
- 少しでも気に入らないことがあったら怒鳴る
- 下品な言葉で罵ってくる
- 思いどおりにいかないとわめき散らす
母親がこのような態度を見せれば、子どもは母親と一緒にいるだけでストレスになり、嫌悪感を抱いてしまうのです。
自分の気分次第で対応が変わる
自分の気分次第で対応が変わる人間は職場で最も嫌われるタイプですが、親子関係においても例外ではありません。
母親が気分屋の場合、子どもにとっては同じことをしているのに、母親の気分次第で褒められることもあれば叱られることもあるのです。
さらに家事をやらなかったり、子どもの気持ちを無視したりするなど、その都度対応が変わる母親だと子どもは嫌気がさすでしょう。
大人になっても子供扱いしてくる
自立している人が母親を嫌う原因として多いのが、娘・息子に対する子ども扱いです。
- 一人暮らしの息子に頻繁に電話をかける
- 娘の恋愛に悩み相談室のごとく根掘り葉掘り聞く
- 社会人息子に、少し帰りが遅いだけで心配する
これらは母親にとって悪意はなく、むしろ子ども思いの愛情表現のつもりでしょう。
しかし、大人になっても子ども扱いされることで、子どもは母親に対して『放っておいてほしい』と思うようになり、母親を避けるようになってしまいます。
子供をいつまでも支配下におこうとする
子どもに対する干渉が過剰になると、子どもにとって母親の存在は保護者ではなく支配者になってしまいます。
「一人暮らしの家に勝手に訪問して掃除や洗濯、夕食の準備までしてしまう」「娘・息子が旅行にいく場合、相手・ホテル・時間など事細かく確認する」など、子どもの行動を支配しようとします。
このような言動に、子どもはウンザリして母親と距離をあけたくなってしまうでしょう。
自分の夢を子供に押し付ける
子どもの人生は子どものものであり、母親が自分の夢を押しつける行為は子どもにとって迷惑でしかありません。
たとえば、自分が女性バイオリニストになりたかったことを理由に、娘にバイオリンを習わせれば、娘も最初は親のために頑張る気持ちになるでしょう。
しかし、娘が成長して自分の夢を持つようになると、自分の夢を押しつけてくる母親が嫌になってしまうのです。
母親が嫌いでも上手く付き合っていくための対処法
嫌いな相手なら無視すればいいだけですが、母親を嫌いな場合はそうはいかず、一緒に暮らしている以上はどうしても関わる場面が出てきます。
そこで、母親が嫌いでも家族として上手に付き合っていくための方法を紹介します。
嫌いな理由を明確にしてみる
ただ『嫌い』という感情だけでは対処法が見つからないため、そもそもなぜ母親が嫌いなのかを明確にすることが大切です。
嫌いな理由が分からなければそれだけでイライラしてしまいますし、『嫌いな理由』『嫌いになった時期』などが分かれば、具体的な対処方法が見えてくるでしょう。
感謝するところを書き出す
母親の嫌いな特徴ばかりに目がいってしまい、嫌い度がましてばかりだと悪循環になります。
上手く付き合っていくためにも『感謝すべき部分』を書き出してみましょう。
- 習い事に通わせてくれるためにお金を稼いでくれた
- 勉強の良し悪しで兄弟差別することなかった
- 学校で辛い目に遭ったとき励ましてくれた
- 自作小説を執筆中にサポートしてくれた
このように書き出すことで、嫌いな部分よりも感謝する部分が多く発見できることがあります。
また、感謝の気持ちを実感した瞬間に母親に対する態度も改めることになるでしょう。
40代50代60代と母親の余命について考える
親子関係を修復するための時間には限りがあり、なぜなら年齢的に考えて母親は子どもより早くこの世を去ってしまうからです。
そこで母親の余命を考え、あとどれだけの猶予が残されているかを知ることで、『いつか』ではなく『今前に進んでみよう』という気持ちが芽生えます。
毒親なことを理解し多くを求めない
母親に対して毒親であることを理解して過剰な期待をしないのも一つの方法であり、なぜなら期待を裏切られてしまえば余計母親嫌いになってしまうからです。
実際、毒親介護が迫られたときに施設に任せるケースも多く、母親の性格次第では問題解決以上に自分を守ることを優先しなければなりません。
一人暮らしすることも視野に入れる
母親の干渉が煩わしいなど、どうしても母親と上手に付き合えない場合は、距離を置いて一人暮らしをすることも視野に入れるといいでしょう。
母親に対する毎日のイライラから解放されれば、自分の気持ちを冷静に整理しやすくなるため、親子関係を修復しやすくなるかもしれません。
無理に仲良くなろうとしなくていい
人間には相性があるため、いくら母親でも悩んでしまうほど相性の悪さを感じるなら、無理に仲良くなろうとすることはありません。
もちろん、自分を育ててくれた感謝の気持ちを忘れてはいけませんが、だからといって無理に仲良くする必要はなく、距離を置いた付き合い方をするのも一つの方法です。
本から学ぶ『毒親の棄て方』
母親が嫌いで悩んでいる人は、母親との接し方を本から学ぶこともできます。
出典元:https://ddnavi.com/tokushu/455126/a/
この本では、娘を苦しめている『愛情のない母親』の具体例が解説されており、子どもが心から幸せになるための手助けになってくれるでしょう。
長女だから…と責任感で自分の人生を犠牲にするより、自分の人生を歩もう!
家族の中で長女(長男)であることを理由に責任を背負ってしまうと、自分の人生を犠牲にしてしまう可能性があります。
また、親のために期待に応えようとする気持ちが強いと、自分が本当にしたいことを見失ってしまうことも…。
自分の人生を犠牲にしてまで責任や親を大切にする感情を持つことは、逆に親子関係を悪化させる要因になってしまうのです。
自分の人生は自分のために歩むべきであり、そうすれば失敗することがあっても、母親を恨んでしまうことはなくなります。
- 母親が嫌いな人の深層心理には、愛情不足だったり過剰な干渉に嫌気がさしたりなどが挙げられる
- 母親が嫌いになる原因は、母のヒステリックな性格や気分屋な側面が影響している
- 母親が嫌いでも上手く付き合っていく方法はある!