「ぐう聖(ぐうせい)」の意味とは?ぐう聖エピソード&キャラも紹介!
いつの時代も新たな言葉が生まれるものですが、あなたは「ぐう聖」という言葉の意味を知っていますか?
SNSやインターネットで頻繁に使われている「ぐう聖」ですが、いまいち意味や使い時がわからない…という人もいるかもしれませんね。
今回の記事では、ぐう聖の意味や使い方、ぐう聖な人の特徴を細かく紹介していきます。
「ぐう聖」という言葉を理解するためにも、ぜひ最後までご覧ください!
ぐう聖とは
まずは「ぐう聖」という言葉について解説します!
ネット用語「ぐう聖」の意味
ぐう聖とは「ぐうの音もでないほど聖人」という表現の略語です。
「ぐうの音もでない」とは、正論をぶちかまされて反論できないといったときに使われる表現です。
また、徳が高く慈悲深い人格者のような人が「聖人」と呼ばれ、人間離れしたイメージが強い存在です。
つまり、ぐう聖とは「言葉にできないほど素晴らしい人」という意味になります。
元ネタは2chなんJの野球選手スレッドで生まれた「ぐう畜」
ぐう聖の元ネタは「ぐう畜」というネットスラングの派生語です。
2chのなんJ・野球chで、日本ハムから巨人に移籍した小笠原道大選手(ガッツ)の存在が大きく関係しています。
彼はこの移籍で野球ファンに畜生とみなされ、批難するスレッドが立てられました。
畜生っぷりに鬼畜さを強調したカッスという架空のキャラが生み出されるのですが、これはもはや小笠原選手とは関係のないキャラクターです。
細かい経緯は省略しますが、こういった流れで「カッスはぐうの音もでないほどの畜生だな」とコメントされたことが元ネタです。
これが「ぐう畜」と略され「略しすぎだろw」とウケて、さまざまなスレで使われるようになりました。
そこからの派生で、対義語である「ぐう聖」が生まれたのです。
他にも派生してできた言葉は多々あり、「ぐう正論(ぐうの音もでないほど正論)」「ぐうかわ(ぐうの音もでないほど可愛い)」などの表現がネットでよく見られます。
「ぐう聖」の使い方
実際にぐう聖を使った例文を挙げます。
「友達との待ち合わせに寝坊して盛大に遅刻したけど、全然怒ってなかった…まじあいつぐう聖だろ」
「先輩に叙々苑おごってもらった!ぐう聖かよ!感謝!」
「仕事ミスったけど、上司がカバーしてくれた…ぐう聖すぎて涙でる」
このように、相手の優しさや人徳に対して使います。
神や仏を感じさせるほど拝みたくなるような人や素晴らしい振る舞いに対して、ぜひ使ってみてください。
ぐう聖エピソードばかり!ぐう聖な人の特徴あるある
ぐう聖について意味を理解したところで、次はぐう聖な人の特徴あるあるを紹介します。
会社や学校など周囲の人たちや自分が当てはまっていないかチェックをかねて読んでみてください。
人を大事にする
ぐう聖な人は、とにかく人を大事にしていて、自己犠牲をはらってでも人助けをすることが多々あります。
友達が何か困っていたら、自分のほうが大変な状況であっても飛んでいって助けてあげます。
その際に、自分が助けたという恩着せがましい態度や、自身の辛さを感じさせないのも素晴らしいポイントです。
ときには見ず知らずの他人をサポートすることもあります。
また、社会人になって一人暮らしをすると、実家のことをないがしろにしがちですが、ぐう聖な人は離れていても積極的に家族行事に参加したりして、身内も大事にします。
何事にも一生懸命
自分が興味関心のあることはもちろん、他の人が避けるような面倒くさい仕事でも、ぐう聖な人は一生懸命取り組みます。
面倒な仕事を振られると、つい「面倒なことを押し付けやがってー!」と友達やSNS上で愚痴を言いたくなるものですが、ぐう聖の人は文句ひとつ言いません。
どんなことも笑顔で受け入れ、ひたむきにコツコツ取り組む人の中には、ひたすら瞑想や滝行などをして悟りを開いた仏のような聖人っぷりの人も存在します。
感情のコントロールが上手
ぐう聖な人は感情的になって騒いだりすることがなく、グッと自分の感情を抑えてコントロールすることが上手です。
多くの人は嫌なことがあると怒ったり悲しんだりすると、多少なりとも表に出てしまうことがありますが、そこを抑えた言動ができるのも大きな魅力です。
ボランティア活動に励む
自分の損得をあまり考えないというのも、ぐう聖な人の特徴です。
そのため、ボランティア活動に積極的に参加しますが、それを「俺(私)こんなことしたんだ~!」と自慢することはありません。
また、奉仕精神が強いぐう聖な人たちは、「自分さえよければいいや」という思考回路がそもそもないので、周りから尊敬の目で見られることが多いです。
相手の話を聞くことが好き
ぐう聖な人は聞き上手なところがあります。
単調に「へー」「そうなんだぁ」と返事をするだけではなく、しっかりリアクションをとったり、相手が質問してほしそうなことを察して質問したりします。
聞き上手な人は話している側すればとても心地よく、信用・信頼度が高い傾向にあるので、そこが「ぐう聖」に繋がっている部分でもあります。
ちなみに、会話で誰かが陰口を言っているときなどに「ねぇ?○○さんもそう思うよね?」と同意を求められてもサラッと流し、陰口にのったりすることはありません。
ぐう聖なアニメキャラ
アニメキャラクターにもぐう聖キャラがいます。
2つの人気作品から厳選して紹介します。
『ドラえもん』ドラミちゃん
出典:https://www.tv-asahi.co.jp/doraemon/cast/
『ドラえもん』に出てくるドラミちゃん。ドラえもんの妹で、のび太としずかの孫の孫であるセワシと共に暮らしています。
ドラえもんは見ての通り耳がなくて丸いですが、これはネズミにかじられて耳を失ってしまったからです。
他の仲間から「耳がない」などとイジられ、とても惨めな思いをしてきたドラえもんを慰めるために、猫型ロボット開発者が生み出したのが妹のドラミちゃんです。
他者を慰める目的で作られている時点で、かなりのぐう聖感がありますよね。
ドラえもんはのび太に甘い傾向がありますが、ドラミちゃんは違います。
秘密道具で問題を解決するのではなく、のび太自身が自立できるようにと、彼女なりの愛ある厳しさを持って接しています。
『ワンピース』エース
出典:https://one-piece.com/log/character/detail/ace.html
『ワンピース』の主人公・ルフィの兄であるエースもぐう聖なキャラクターの1人です。
とある国で、食料がなくて大変な思いをしている貧しい人たちに全てを奪われて拘束されたエースですが、その人たちが全てを食べきったあと、いとも簡単に拘束具を解いて怒らずに笑顔で接する場面があります。
つまり、力のあるエースはいつでも拘束具を解けたにも関わらず、彼らが満腹になるのを待っていたのです。
そんな心優しいエースですが、ルフィたちが自身を助けるために危険をかえりみず敵地に入った頂上戦争で、ルフィを守るために楯となって命を落とすことに…。
このぐう聖すぎる行動に、読者は衝撃を受け、エースのファンは悲しみに暮れました。
『ワンピース』に登場するぐう聖キャラの中でも、不動の人気を誇るキャラクターです。
ぐう聖に近づくために心がけるべきこと
「自分もぐう聖になりたい!でもどうすればいいの?」と悩んでいる人はいませんか?
最後に、ぐう聖に近づくために心がけるべきことを5つ解説します。
ポイントを押さえて、ぐう聖を目指しましょう!
どんな人にも思いやりを持って平等に接する
人は苦手な人がいたり、自分が気に食わない人に対してはキツイ行動をとってしまいがちです。
しかし、ぐう聖になりたいなら、どんな人に対しても思いやりをもって平等に接しましょう!
分け隔てなく接することで周囲からの評価が上がり、信頼されて頼りになる存在になっていくはずです。
見返りを求めず人助けをする
つい何かをするとき「自分にはどんなメリットがあるのか」と、考えてしまうことはありませんか?
それが自然ではありますが、損得を考えすぎてしまうと打算的になり、予想外の問題に直面したときに動けなくなることがあります。
ぐう聖を目指すのであれば、見返りを求めず「この人のために何かしてあげよう」という純粋な気持ちだけで動くことをおすすめします。
相手のために自分ができることをすれば、心が暖かく優しい気持ちになれますよ。
他人に迷惑をかけるようなことはしない
ぐう聖になりたいなら、他人が困るようなことをしないこともポイントです。
静かなお店で大声で喋ったり、仕事を押し付けて自分が楽をするなんてことは、ぐう聖とは呼べません。
人様に迷惑をかけていては、素晴らしい部分も台無しになってしまいますので、依存したり執着したりしないよう、精神的に自立することが大切です。
もちろん迷惑にならないようであれば、他人を頼ること自体は問題ありません。
日常生活において基本的なルールを守る
生きていくうえで「常識」というものは、とても重要です。その常識を踏まえたうえで、社会生活ではそれなりに守るべきルールがあります。
たとえば、遅刻をしない・年上には敬語を使う・挨拶をする…というような当たり前のルールをしっかり守ることを意識してみてください。
この基本的なルールを守っていれば、「しっかりした人」「あの人にならこの仕事を任せても大丈夫」というような信頼が付いてくるので、ぜひ取り組んでみてくださいね。
ハッピーオーラを漂わせる
目には見えませんが、ぐう聖に欠かせないのがハッピーオーラです。
つまり「幸せな雰囲気=ハッピーオーラ」は、ポジティブ思考によって生み出されます。
常に笑顔で明るく、皆の士気が下がらないような太陽的存在といえばわかりやすいかもしれません。
ハッピーオーラの人が周りにいると、周囲はやる気に満ち溢れたり、性格が明るくなったりします。
ハッピーオーラの放出量次第では、見る人によって後光が差しているように見えるかもしれません。
ぐう聖は貴重な存在
人間にはさまざまな欲があり、損得を考えて動いてしまいがちですが、自分中心に生きていると周囲からの評価も落ちますし、自分自身でも「何やってんだろ」と虚無感を覚えることもあるでしょう。
「人に頼られたい」「信頼を得たい」という人こそ、ぐう聖になるように人一倍努力をしてみてはいかがでしょうか。
最初は「やってられるか!」という気持ちになるかもしれませんが、意識して続けていくことで、いつしかぐう聖的な行動が当たり前になって、真のぐう聖になれるかもしれません。
ぐう聖な人はとても貴重な存在であり、周囲に元気と安らぎ、ときには生きる希望を与えます。
そんな存在になりたいと憧れているなら、ぜひ今からやれることを1つでもいいのでスタートしてみてください!