ガラスのハート!傷つきやすい人の特徴&幸せに生きるためのポイントとは
『「繊細さん」の本』という書籍をはじめ、日本では心が繊細な人向けの本が多く出版されているため、心が傷つきやすい人は手に取ったことがあるかもしれません。
とくに社会であれば、複雑な人間関係に疲れたり他人の言葉に深く傷ついたりと、ガラスのハートの持ち主も少なくないでしょう。
今回の記事では、傷つきやすい人の特徴や幸せに生きるためのポイントを解説していきます。
傷つきやすい性格のために、人生を楽しめない…という人は、考え方が変わるかもしれませんよ。
Contents
傷つきやすい原因とは?
心が傷つきやすいことには、いくつかの原因があります。
まず傷つく主な原因には、「固定観念」が強すぎることが挙げられるでしょう。
現実と自分の固定観念の区別がつかなくなることを認知的フュージョンといいます。
傷つきやすい人は、この認知的フュージョンが日常の中で多く起こり、自分で自分を傷つけている可能性があります。
また、もともと傷つきやすい気質である「HSP」が原因の場合もあるでしょう。
光や大きい音などの刺激を受けたり、人と一緒にいると疲れてしまったりする人は、心が繊細なHSPの可能性があります。
うつ病と似ている部分がありますが、うつ病はあとから発症する後天性のもので、HSPは生まれ持った先天性のものだといわれています。
うつ症状の場合は、人間関係などの日常のストレスが原因で発症するため、精神科に通い治療をすれば治る可能性がありますが、HSP気質の場合は先天性のものなので精神科医でも治療するのが難しいという特徴があります。
【男女共通】傷つきやすい人の特徴
ここでは、傷つきやすい人の特徴を紹介していきます。
自分に当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
感受性豊か
傷つきやすい人は、感受性が豊かな傾向にあります。
ドラマの感動シーンを見て涙を流したり、友達の悩みを聞いて一緒に落ち込んだり…。
基本的に心が優しいので、相手の気持ちに寄り添い、感情移入してしまうのです。
そのため、周りからは純粋な人だと思われることが多いでしょう。
感受性豊かなだけに、周りからの影響を受けやすいので、人と一緒にいると疲れてしまうことも少なくありません。
優柔不断
優柔不断で物事を決断しにくいことも、傷つきやすい人によく見られる特徴です。
自己肯定感が低く、自分に自信がないため、決断した結果が悪くならないか不安になってしまうのです。
悩みっぱなしでなかなか決断することができず、なにも進展しないことも多々あります。
よく言えば、協調性があって相手に合わせることができる人ですが、周囲からは頼りないと思われることのほうが多いかもしれません。
ネガティブ思考
傷つきやすい人は基本的にネガティブ思考で、思い込みが激しい傾にあります。
周りからの評価を気にしているため、常に人に気を使っていることが多く、ストレスも溜まりがちです。
心に余裕がなくなると、なにをするにもマイナスに捉えてしまい、ネガティブ思考から抜け出せなくなってしまいます。
他人が遠くからこちらを見ているだけで「私の悪口言ってるのかな」と、被害妄想に陥ることも…。
このように傷つきやすい人は、自分を守るためにあらかじめ最悪の事態を想定することがあるのです。
自分より他人を優先しがち
傷つきやすい人は、自分の気持ちよりも他人を優先することが多いのも特徴的です。
他者への思いやりがある、自己犠牲精神の持ち主なのです。
本当は行きたくない飲み会でも、友達に嫌われたくないという理由で参加したり、恋人が待ち合わせ時間に遅れても嫌な顔をせず、普通に振る舞ったりします。
本音は「嫌だな…」と感じることも我慢してしまうので、常にストレスを抱えながら生活しているでしょう。
プライドが高い
プライドが高いことも傷つきやすい人の特徴でしょう。
完璧主義なところもあるため、中途半端を嫌がります。
途中で挫折や失敗をすると深く傷つき、自分に対して負の感情を抱いてしまうことも少なくありません。
自分の自尊心を保つために、全てを完璧にこなしたいという強い思いが、傷つきやすい人格を作っているのでしょう。
人の言動に敏感
傷つきやすい人は、他人の言動に敏感に反応してしまう傾向があります。
相手が何気なく言った言葉を深読みして、「あのときの発言はどういう意味だろう…」と考え込んでしまうのです。
細かい部分にも気づきやすいため、ちょっとした振る舞いが気になって仕方がありません。
空気が読めて気遣い上手ともいえますが、ひどい人だと「HSPうつ」と診断されるほど人の言動に敏感になりすぎて、精神的に病んでしまうことも…。
神経質
神経質であることも、傷つきやすい人の特徴です。
感覚が研ぎ澄まされているために、ちょっとしたことにも刺激を受けてしまうのです。
過敏に心配しすぎたり、周りの目を気にしすぎたりしているため、神経質な自分に嫌気がさすことも少なくないでしょう。
傷つきやすい人に考えられる理由
傷つきやすい人は、周囲に気を使いすぎるため、ストレスも溜まりやすいですよね。
ここでは、傷つきやすい人に考えられる理由をまとめてみました。
自己評価が低い
傷つきやすい理由として、自己評価の低さが考えられます。
自分に自信がない人ほど、なにかとマイナスに捉え、ちょっと指摘されただけで「あの人から嫌われている」とネガティブに受け取ってしまいがちです。
事実とは異なることでも、ネガティブな感情に支配されて、傷ついてしまうのです。
また、自己評価が低いと他人と自分を比べるようになります。
「〇〇さんはいつも仕事でミスをしないのに、私は失敗してばかり…」と他人と比較して落ち込むことが増え、自分で自分の心を傷つけているのです。
疲れている
人は疲れていることが理由で、傷つきやすくなることがあります。
疲れているときに人にミスを指摘されたりすると、踏んだり蹴ったりな感じがして、より心にダメージを負ってしまうものです。
ストレスや疲労が蓄積されると、心身ともに疲れてしまい思考もネガティブになるため、負の連鎖に陥る可能性があります。
この場合はこまめにストレス解消し、元気を取り戻す必要があるでしょう。
過去の出来事を引きずっている
過去の失敗や挫折を引きずってしまい、傷つきやすい人になるケースがあります。
気持ちの切り替えができていないまま似たような出来事が起きると、トラウマのように過去の記憶が蘇ってくるのです。
傷ついたことを忘れられていないので、「また同じように傷ついてしまうかも」と不安な気持ちから抜け出すことができないのでしょう。
心に負った傷を癒すには、過去は過去と切り離し、目の前の相手とフラットに向き合うことが大切です。
傷つきやすい人が幸せに生きるポイント
傷つきやすい人は幸せになれないのか?と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
下記のポイントを押さえれば、今よりもっと幸せな人生を歩めるでしょう。
そのままの自分を受け入れる
傷つきやすい性格ゆえに自分が嫌いという人は、ありのままの自分を受け入れることが大切です。
まずは、繊細で傷つきやすくてもいいんだよ、と自分に許可を出しましょう。
自分の長所も短所も全て認めることができれば、過剰にストレスを抱えることも、自分にイライラすることも減るはずです。
自分自身と向き合い、自分を大切にすることが幸せになるための秘訣なのです。
こだわりを捨てる
傷つきやすい人は、細かい部分を気にしてこだわる傾向があります。
何をするにも詳細に調べたり、じっくり考えたりして、なかなか行動に移せません。
そのため、強いこだわりは捨てることで、小さなことが気にならなくなります。
周囲の批判や意見も気にすることがなくなるため、傷つく機会が減っていくことでしょう。
また、気楽に実行することができるようになれば、行動力が高くなり、充実した日々を過ごせるはずですよ!
人と自分を比べない
他人と自分を比べないことは、充実した人生を送ることに繋がります。
人と比較してばかりでは傷つくことが多くなりますし、ストレスが溜まるだけでなく、自分の本来の良さも見失ってしまうでしょう。
一人一人に個性があるように、自分にしかない個性に目を向ければ、周りの目を気にしすぎる窮屈な日々から抜け出せるはずです。
そのためにも、自分自身の気持ちと向き合って「私はどうしたいのか?」と、主語を自分にして考えることを習慣づけてみてください。
気持ちの変化をプラスに捉える
日常生活における気持ちの変化を、プラスに捉えることで幸せに生きることができます。
たとえば、気持ちが落ち込んだときは「自分はこういうときに気持ちが暗くなるんだ」と認識して、「自己分析できた」とポジティブに考えましょう。
また、誰かの些細な一言に傷ついたときは、「こんな表現は相手を傷つけるかもしれない」ということがわかり、反面教師にすることができるはずです。
何でもポジティブに捉えることで、ネガティブな感情に支配されることはなくなります。
繊細な部分を活かす
相手の少しの変化にもすぐ気づくなどの繊細な部分を活かすことも、幸せになる方法として意識したいポイントです。
友人や恋人が髪型を変えたら「今の髪型も似合ってるね!」と褒めたり、いつもより声のトーンが低かったら「なにか悩んでるの?」と心配したりすると、良好な人間関係を築くことができます。
また、繊細な性格を活かした仕事に就くのもおすすめです。
サービス業やカウンセリング業などは、相手の気持ちに寄り添うことができる傷つきやすい人にはピッタリの仕事といえます。
傷つきやすい性格を直したい人も意識や行動で少しずつ変われる
傷つきやすい性格を直したい人は、まずは意識や行動を変えることからはじめてみましょう。
自分が傷つきやすいのはどんなときか、ノートに書き出して自己分析するのもおすすめです。
原因に気づくことができれば、自分に合った対処法も見えてくるでしょう。
ちょっとしたことがきっかけで、傷つきやすい性格を変えることができるかもしれません。
ぜひ今の自分を変えたい人は、できることから行動に移してみてください。