男子・女子の性別に囚われない「ジェンダーレス」とは？意味や特徴を解説

性差をなくそうとする考え方である「ジェンダーレス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

近年、性別にこだわらないファッションやメイクなどが注目を集め、芸能人にもジェンダーレス男子・女子が数多くいます。

この記事では、ジェンダーレスの意味や特徴について紹介します。

ジェンダーレスとは？

ジェンダーレスという言葉は聞いたことがあるけど、詳しい意味については知らない人も多いでしょう。

まずは、ジェンダーレスという言葉の意味やジェンダーフリーとの違いなどについて解説していきます。

ジェンダーレスの意味

ジェンダーレスとは「生物学的な性差を前提とした社会的・文化的な差をなくす」という意味があり、英語では｢genderless」と表記されます。

このジェンダーレスという考え方は「性別によって職業や生き方まで決められるのはおかしい」という風潮から広がりました。

これまでの日本社会でも、男女の見た目や体型の違いから判断されていましたが、それをなくし社会や文化的な観点からも男女の分別をできるだけしない、という流れが加速しています。

ジェンダーフリーとの違い

ジェンダーレスとは別に、ジェンダーフリーという言葉があります。

ジェンダーフリーとは生物学的な性差による従来の役割分担にとらわれることなく、個人一人ひとりが自由に選択し、行動できるようにしていこうという考え方です。

どちらとも性別による差別をなくす考え方は共通しているので、混同される人も多いでしょう。

しかし、ジェンダーフリーは男性と女性を区別することを前提とした考え方である一方、ジェンダーレスはそもそもジェンダーのギャップをなくそうという考え方です。

性自認＆性表現について

ジェンダーレスの考え方を理解する上で重要な言葉として、性自認と性表現という言葉があります。

まず性自認とは「自分の性をどのように認識しているか」という自己意識の概念です。

例えば、身体が女性であっても、自分のことを男性だと認識しているのであれば、性自認が男性となります。

多くの人は身体の性と心の性が一致していますが、中には身体の性と心の性が一致せず、自分の身体に違和感を持つ人たちもいるのです。

また、性表現とは見た目や言動などで表す性を意味します。

簡単に説明すると「自分がこうしたい」という性を見た目や言動としてどう表現するのか、ということになります。

この2つの用語はしっかり理解しておきましょう。

ジェンダーレス男子＆女子の特徴

ジェンダーレスの考え方を持った人には、見た目や考え方に特徴が見られます。

紹介する特徴に自分が合っているかどうか、ぜひチェックしてみましょう。

ここでは、ジェンダーレスの男子・女子の特徴について紹介します。

中性的なファッション

ジェンダーレスなファッションは、中性的なデザインのアイテムを取り入れています。

例えば、男性なら足を細く長く見せてくれるスキニーパンツ、女性なら大きめのトップスやスラックスなどを着用する傾向があるようです。

こういったファッションやトレンドのアイテムを身に着けると、ジェンダーレスな雰囲気を出すことができるでしょう。

男性と女性の中間のような髪型

ジェンダーレスの人は服装と同様、男性と女性の中間のような髪型をしています。

男性は韓国アイドルのようなマッシュヘア、女性はボブなど、短すぎず長すぎない髪型にすることが多いようです。

ただ、男性のロングヘアや女性のベリーショートなど、ジェンダーのイメージとは逆の髪型にしている人もいます。

男性でもメイクをする

ジェンダーレスの人は、男性でもメイクをするという特徴があります。

男性でもフルメイクやベースメイク、リップなどをしてファッションを楽しんでいるのです。

メイクは女性に限らず男性の身だしなみの一つとして注目されています。

現代社会において、メイクや美容を意識しているのは女性だけではなくなってきているようです。

恋愛対象は人それぞれ

ジェンダーレスの男性・女性の恋愛のあり方は人それぞれです。

ジェンダーレスの中にも「ゲイ」や「レズビアン」と呼ばれる身体が同じ人と恋愛したい人や、男性と女性のどちらも対象となる「バイセクシュアル」の人もいます。

他にも、恋愛感情を持たない「アロマンティック」な人など、さまざまな性的指向があるようです。

ジェンダーレスメイクのポイント

ジェンダーレスメイクの重要なポイントは、中性的でナチュラルに仕上げることです。

女性向けのジェンダーレスメイクは、女性らしい派手なメイクは控えましょう。

また、男性向けのジェンダーレスメイクは、韓国人男子のように暗い色でメリハリをつけてシンプルに仕上げることがポイントです。

ではこれらのポイントを踏まえて、ジェンダーレスメイクのポイントをチェックしていきましょう。

【ポイント①】素肌っぽさを残した陶器肌

ジェンダーレスメイクをする時は、素肌っぽさを残した陶器肌を意識しましょう。

まず、肌のシミや毛穴、ニキビはコンシーラーなどを使ってカバーします。

そして、リキッドタイプのファンデーションや下地を重ねて陶器のような質感を作りましょう。

男性ならば、スキンケア・下地・ファンデーションの機能を持つBBクリームもおすすめです。

どんなメイクでも素肌の美しさはとても大切なので、素肌っぽさを残しましょう。

【ポイント②】シェーディングで立体感を

ジェンダーレスメイクをする際は、シェーディングで立体感を出しましょう。

シェーディングとは、ファンデーションの後に鼻筋やフェイスラインなどに立体感や陰影を作り出すメイク法です。

シェーディングをしっかり入れると、ワンサイズ顔を小さくすることができ、より中性的な雰囲気を出すことができます。

ポイントはファンデーションよりワントーン濃いブラウンカラーを選び「額」「目の下」「鼻筋」「唇の下」の4か所にシェーディングを入れることです。

自分の肌の色に合ったカラーを選ぶようにしましょう。

【ポイント③】ハッキリとした太眉

ジェンダーレスのメイクは中性的でかっこいい印象に近づけるために、ハッキリとした太眉を意識しましょう。

眉毛を太くすると、クールな印象になります。

目力を強調させる効果もあるので、より男性らしさを演出することができるのです。

また、眉毛の形はやや上がり気味にすることで、中性的なかっこいい印象に仕上がります。

眉頭はパウダータイプでふんわり仕上げ、眉尻はペンシルタイプでしっかりラインを作りましょう。

【ポイント④】アイメイクは控えめカラーorノーカラー

ジェンダーレスのメイクをする際、アイメイクは控え目なカラーかノーカラーにしましょう。

ブラウン系やベージュ系を使って、眉や目元をキリッとした印象にさせます。

目は顔の中でも注目度の高いパーツであり、人の印象を大きく左右する重要な場所です。

そのため、アイメイクはあまり主張しすぎない控え目なカラーかノーカラーの商品を選択しましょう。

【ポイント⑤】チーク＆リップはナチュラルに

ジェンダーレスメイクにおいて、チークやリップはナチュラルさを意識しましょう。

ワントーン抑えたチークやリップを使って塗るか、使わないようにして赤みを抑えます。

赤みは女性らしさを感じさせてしまうので、チークやリップを使う際は肌に近い色を選んでください。

艶感が欲しい時は、リップを使わずグロスだけでいいでしょう。

ジェンダーレス男子＆女子の有名人

日本にはジェンダーレスの有名人が数多く存在します。

ジェンダーレスの有名人には、美しい中性的な容姿と個性的なファッションセンスが特徴的な人が多いです。

それでは、ジェンダーレスブームの中心的な存在である芸能人やインフルエンサーを紹介していきます。

りゅうちぇる

出典元：http://starray-p.com/artist/ryucheru

可愛い見た目と独特のキャラクターで、一時期メディアに引っ張りだこだったりゅうちぇる。

近頃は音楽活動やイベント開催など、自分のことを発信する仕事が増えているようです。

そんなりゅうちぇるは「恋愛対象は女性で、性自認は男性」と公言しています。

過去には学校でからかわれ、家族や友人にも味方がいなかったりと、数々の辛い経験をしていたそうです。

そんなりゅうちぇるは「性別も年齢も関係ないと思う。こういう意見の人もいるよってことをわかってほしいよね」と世間に訴えかけています。

kemio

 

この投稿をInstagramで見る

 

kemio(@mmkemio)がシェアした投稿

出典元：https://www.instagram.com/p/CPpHGHQJ1zZ/?utm_source=ig_web_copy_link

SNSで女子中高生を中心に絶大な人気を集める有名クリエイターのkemio。

Instagramなどでジェンダーレスなファッションを披露し、話題を呼んでいます。

そんなkemioは、自身のエッセイ「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」の中で、自身がゲイであることをカミングアウトしていました。

また「相手を理解して受け入れるのってとっても大切なことだと思う。LGBTQのこと、よくわかんないままなんとなく偏見がある人は、まず知ってほしいと思う」とエッセイに綴っています。

中山咲月

 

この投稿をInstagramで見る

 

中山咲月(@nakayama_satsuki)がシェアした投稿

出典元：https://www.instagram.com/p/COe6KXlpCsM/

「ジェンダーレスモデル」と呼ばれ、性別を感じさせないミステリアスな存在感を放つ中山咲月。

彼女は中学生の時に、女子制服のスカートに対してとても抵抗があったそうです。

そんな時に、韓国の洋服ブランドでメンズの洋服をカッコよく着こなしている女性のモデルを見て「メンズの洋服を女性が着てもいいんだ」という衝撃を受けました。

今ではメンズ服を着る女性モデルとして大活躍中です。

井手上漠

出典元:https://www.discovery-n.co.jp/talent/井手上漠/

井手上漠は第31回ジュノン・スーパーボーイコンテストにて「DD セルフプロデュース賞」を受賞し「かわいすぎるジュノンボーイ」として人気になりました。

そんな井手上漠も幼少期の頃から女の子らしいものが好きでした。

自分が好きなものをありのまま追求していくことで、ジェンダーレス男子になったようです。

杉浦アヤカ

出典元：https://www.ratna-inc.com/talent_model/杉浦　アヤカ

男性向けのファッション雑誌で、男装モデルとして活躍している杉浦アヤカ。

ジェンダーレス女子やイケメン女子と呼ばれることも多いです。

そんな彼女は「男に憧れてる？って正直『1度も無い。』好きなように生きてるだけ。好きな服や髪をしてファッションをして。今の性別を楽しんでる。」と公言しています。

ジェンダーレスな出会いにはマッチングアプリがおすすめ！

ジェンダーレスに対してまだまだ世間の目は冷たいのが事実です。

公に声高らかと自分のマイノリティーな性を公表する人は非常にまれな存在といえます。

では、そんなジェンダーレスの人たちはどのようにして最愛の人と出会えばよいのでしょうか。

おすすめはマッチングアプリによる出会いです。

なかでも本記事が推薦するのは、累計登録数2,700万突破の老舗マッチングサービス「ハッピーメール」です。

ハッピーメールには検索機能があるので自分にピッタリの相手を大勢の中から探すことができます。

また、マッチング率74.5%と高い実績を残しており、セキュリティー面も万全なので初めての方でも気軽に利用できるのです。

スマホひとつでスキマ時間に出会いを探せるので効率的。仕事が忙しい人でもあっという間に出会いが見つかっちゃます。

自分のペースで素敵な出会いを見つけて、積極的に恋愛を楽しんでしまいましょう！

女性はこちら 男性はこちら

男らしい・女らしいという固定観念に囚われず多様性な社会で自己表現を楽しもう！

近年、ジェンダーレスという言葉が浸透し、生物学的な性差による不公平をなくしていこう、という活動が進んでいます。

しかし、今でも性差による偏見や差別などで生きづらさを感じている人がたくさんいるのも事実です。

人の価値観とは一人ひとり違うものであり、性別で区別するものではありません。

「男性（女性）はこうあるべき」という固定観念に囚われず、多様性な社会で自己表現を楽しみましょう。