「媚びる」ってどういう意味?媚びる人の特徴や心理をわかりやすく解説
あなたの周りに、上司や目上の相手に媚びる人はいませんか。
媚びる人は、損得勘定で物事を判断したり、態度や発言がコロコロ変わったりするため、近くにいると非常に厄介ですよね。
「どうしてそんなに人に媚びるのだろうか?」と疑問に思っている人もいるでしょう。
今回の記事では、媚びる人の特徴や心理について詳しく紹介します。
Contents
「媚びる」とは
まずは「媚びる」という言葉について詳しく見ていきましょう。
「媚びる」の意味
「媚びる」とは、相手に気に入られるような態度をとること、相手の機嫌をとることです。
権力者や上司に気に入られようとして、ヨイショしたり贈り物をしたりする行為を指します。
また、異性の気を引くために、なまめかしい態度を見せることも「媚びる」行為です。
元々は女性に対して使われることが多かったようですが、最近では男性に対しても使われます。
「媚びる」の類語
「媚びる」の類語は、「ごますり」「おもねる」などがあります。
「ごますり」は他者に気に入られるために振る舞うことを意味する言葉で、「おもねる」は気に入られるように振る舞うという意味の言葉です。
どちらも「媚びる」と同様のニュアンスで使うことができるでしょう。
また、四字熟語の「曲学阿世(きょくがくあせい)」も「媚びる」と似たニュアンスを持っています。
「曲学阿世」は、権力者に気に入られるために真理を曲げ、世の中に気に入られるような言動をとることです。
媚びる人の行動&特徴5選
続いて、媚びる人に共通する行動や特徴を紹介していきます。
立場が上の人にだけペコペコする
媚びる人は、立場が上の人にだけペコペコします。
「権力者や偉い人に気に入られたい」という気持ちが強いため、やたらと機嫌をとって、いい顔をしようとします。
一方で、部下やお店の店員に対しては邪険な態度をとることが多いです。
損得勘定で物事を判断する
媚びる人は、損得勘定で物事を判断しています。
そのため、自分に得があると判断すれば、どんな相手に対しても媚びた言動をとります。
しかし、メリットがないと判断すれば媚びることはありません。
途中でメリットがないと判断した場合は、人が変わったように冷たくなることがあります。
異性の前でだけぶりっ子する
異性の前でだけぶりっ子するのも、媚びる人の特徴のひとつです。
女性は「可愛いと思われたい」「男性に気に入られたい」という気持ちが強くなると、急に声のトーンが上がったり笑顔を振りまいたりします。
男性は気になる女性の前でだけ優しくなるなど、かっこつけたような行動に出ることがあります。
態度や発言がコロコロ変わる
媚びる人は、態度や発言がコロコロ変わります。
自分に得があると判断した相手とは笑顔で接するのに、得がないと判断した相手には冷たく接します。
また、「全員に好かれたい」と思って、みんなにいい顔をしてしまうこともあります。
態度に一貫性がないため、周囲からは「なんとなく信じられない人」だと警戒されてしまう可能性があるでしょう。
相手をとにかく褒める
相手をとにかく褒めるのも、媚びる人の典型的な特徴です。
相手が喜ぶポイントを見極めて、全力で褒めます。
人の長所を見つけるのはいいのですが、ほめ過ぎてしまうため、「お世辞だな」と受け取られてしまうことも多いです。
軽薄な印象を与えてしまい、信用を失ってしまうことも少なくないでしょう。
媚びる人の心理
どうして人に媚びてしまうのでしょうか。
最後に、媚びる人の心理について詳しく解説していきます。
自分に自信がない
媚びる人は、自分に自信がありません。
「自分には何もない」と思い込んでいるため、媚びへつらうことで、他人に受け入れてもらおうとしているのです。
また、媚びが異性に向かうタイプの人は「媚びなければ愛されない」という気持ちが強いため、相手の都合のいい存在になってしまうこともあるでしょう。
人に嫌われるのが怖い
媚びるタイプの人は、人に嫌われることを極端に恐れています。
今の立場を失ったり、仲間外れにされたりしないように、媚びて予防線を張っているのです。
しかし、相手の言いなりになっているだけなので、特別好かれることはないでしょう。
逆にどっちつかずな態度が反感を買ってしまうこともあります。
承認欲求が強い
媚びる心理には、承認欲求の強さも関係しています。
「誰かに認められたい」「愛されたい」「チヤホヤしてほしい」といった承認欲求を、人に媚びることで叶えようとしているのです。
「誰もが認める偉い人や憧れのイケメンに気に入ってもらえたら、自分も特別な存在になれる」と思い込んでいるのでしょう。
周囲をコントロールして利益を手に入れたい
媚びてる人は、「周囲をコントロールして利益を手に入れたい」と思っていることもあります。
相手のお気に入りの存在になって、こちらの要望を通しやすくしているのです。
また、「仕事で実績を上げるよりも、上司や利益のある人に直接的に媚びて、自分のいいように動いてもらおう」と考えていることもあるでしょう。
信頼関係やリスペクトが抜け落ちているため、洞察力のある人には、そうした狡さを見抜かれてしまうこともあるはずです。
すぐに媚びるのは自信のなさの表れ
立場が上の人にだけペコペコしたり、損得勘定で物事を判断したりする人は嫌ですよね。
そういった媚びる人には、「相手に気に入られたい」「自分の居場所を確保したい」という心理が隠されています。
つまり、媚びる人は自分に自信がない場合が多いです。
誰しも目上の人や異性に媚びてしまうことがあるでしょう。
しかし、自分に得があると判断した相手にばかり媚びるのは禁物です。
人間関係において本当に大事なのは、信頼やリスペクトだということを忘れてはいけませんよ。
- 「媚びる」とは、相手に気に入られるような態度をとること、相手の機嫌をとること
- 媚びる人には、損得勘定で物事を判断する・発言や態度がコロコロ変わる・相手をとにかく褒めるといった特徴がある
- 媚びる人には、自分に自信がない・人に嫌われるのが怖い・承認欲求が強い・周囲をコントロールして利益を手に入れたいといった心理がある