疎外感を感じる瞬間とは?辛い疎外感を感じやすい人の特徴や抜け出す方法
疎外感を感じて辛い…と悩んだことは、誰にでも一度はあるのではないでしょうか?
仲間外れになっているような感覚を味わうと、とても辛いですし同時に劣等感も強まるものです。
中にはそんな疎外感を普段から感じやすい人もいるため、メンタルコントロールには注意したいところ。
今回の記事では、疎外感を感じやすい人の特徴や抜け出す方法を解説していきます。
Contents
そもそも「疎外感」の意味とは?
まずは「疎外感」の意味からおさらいしていきましょう。
疎外感とは、周りから仲間外れにされているかのように感じてしまう感覚・心理のことです。
集団から仲間外れにされること、グループに対して距離を感じることは誰にだって辛いことですよね。
疎外感を感じると人はネガティブな状態になりやすく、寂しさや孤独を感じて次第に、ストレスを抱いていきます。
疎外感の類語は?
疎外感の類語としてあげられる言葉は、さまざまあります。
- 仲間外れ
- ひとりぼっち
- 孤独感
- 孤立
- のけ者
このほかにも、より俗語っぽい表現だと「ハブられている」などの言葉もありますね。
ちなみに反対語としては、一体感、受容感、安心感などの言葉があげられます。
疎外感を英語表記すると?
疎外感を英語で表すと、主に2つの表現方法があります。
- feel out of place
- feel isolated
どちらもほぼ同じ意味ですが、一つ目はその場から浮いている感じ、二つ目はのけ者にされている感じのニュアンスが近いですね。
例文もあわせて紹介します。
- Feel out of place within the group.
(グループ内で疎外感を感じる) - Feel isolated from society.
(社会から疎外感を感じる)
どこかで役立つ場面もあるでしょうから、疎外感の英語表記もぜひ覚えておきましょう。
疎外感を感じる瞬間
では、世の中の人はどんな瞬間に「疎外感」を感じるものなのでしょうか。
毎日の生活の中で疎外感を感じるタイミングをピックアップしてみましょう。
周囲とは違う言動で違いが生じたとき
一つ目は周りの人と自分が違う発言や行動をしたときです。
周りの人はみな意見が一致しているのに、自分だけ意見が違うと、不協和音を感じて嫌な感覚になりますよね。
特に日本人は国民性ゆえに、一人だけ違うということを恥ずかしく思ったり悪ととらえたりする風潮があります。社会人になって大人になればなるほど、そういった感覚は強くなっていきます。
資料作成など業務内容についての意見で周囲と食い違いが起きた場合にも、自分だけおかしいのかもしれない、もしかしたら周りの人は自分をのけ者にしているのかもしれない…そういった感覚に陥り、疎外感を感じるのです。
冷たい・機嫌が悪い態度を取られたとき
職場の人や友達グループから、自分だけに冷たい態度を向けられれば、誰だって疎外感を感じて当然でしょう。
自分以外の人には親しそうに接するのに、自分にだけは辛辣な態度…いわれのない差別を受けているようで辛い気持ちになります。
実際にいじめや差別で特定の人を仲間外れにしようとするときは、周りはその人にわかりやすくそっけない態度を取るものです。
いつも一緒の友達が自分じゃなくなったとき
いつも一緒にいる友達が、なぜか別の人と行動を共にするようになってしまった…そんな場面を経験したことがある人は少なからずいるのではないでしょうか。
特に女性は何人かのグループを作って行動する傾向が強いため、多くの人は自分の居場所となるグループを確保しようとします。
ですが、途中で何かしらの衝突や人間関係のトラブルがあると、別のグループの人と話すようになったり新しい友達を作ったりすることがあります。
そのためいつも一緒にランチを食べていた友達が、急に別のグループとランチを食べだしたら、そんな瞬間は疎外感を感じるものです。
自分だけ「ハブられた」と思い、それが理由で会社や学校で居場所がなくなってしまうかもしれないという不安を抱くようになります。
疎外感を感じやすい人の特徴・心理7選
意図的に仲間外れにされて疎外感を感じても仕方がない状況に追い込まれることもありますが、人によっては少々気にしすぎるほどに疎外感を感じてしまう人もいます。
ではここからは、疎外感を感じやすい人の特徴・心理を解説していきます。
グループ行動しないと不安になる
疎外感を感じやすい人は、人一倍孤独になることを恐れている人です。
グループ行動しないと、周りの人たちに合わせていないと、という考えが常日頃頭の中にあり、不安を感じてしまうことが多い人です。
このようなタイプの人は自分のペースと自分の意思を優先して行動することが苦手で、常に人の意見や顔色を気にしてしまうところがあります。
いつも人に流されてばかりで、一人だけ違う状況がストレスに感じて仕方がない…ということに共感できる人は結構多いのではないでしょうか。
注目の的になりたい
疎外感を感じやすい人は、注目されたいという承認欲求を強く持っているところがあります。
周りに認められてこそ自分の存在価値を認識できるという心理でいるため、一人になるのが怖いのです。
ひとりぼっちになるということは、周りが自分を認めてくれないということで、=注目されていないということ。
そういった注目されない状況が嫌で、疎外感を感じやすくなってしまうことも多いです。
自分に自信が持てない
疎外感を感じやすい人は、自分にあまり自信が持てません。
自分に価値を見いだせないからこそ、他人から必要とされている実感がないのです。だからこそ「自分なんて」という心理に陥り、自己肯定感が低くなってしまいます。
そのため周りにたくさん人がいても、自分以外の人ばかりが他者に必要とされ輝いている感覚に陥り、疎外感を感じやすくなるのです。
もともと成功体験が少なく、自信が持てないことが疎外感を感じる原因になっている可能性が高いです。
学校や職場などで周囲の目を気にしがち
周りの目を見て行動してしまうタイプの人も、普段から疎外感を感じやすい傾向にあります。
自分だけが周りの人と違う行動を取ったり意見を口にしたりするのが嫌なので、つい人に合わせるように意識してしまいます。
周りと違うことをしていれば、他の人から「あの人はおかしい」といわれそうでそれを非常に恐れているのです。
だからこそちょっとしたことでも「仲間外れになってる…」と感じ、疎外感を抱いてしまいます。
ネガティブで被害妄想が過ぎる
ネガティブで被害妄想が強い人も、疎外感を人一倍感じるところがあります。
被害妄想が強いからこそ、少しでも周りに置いていかれたり自分だけ違う場に置かれたりすると、それを「ハブられてる」「周りから嫌われてる」と感じてしまうのです。
引っ込み思案で主張することができない
疎外感を感じやすい人は、一般的な人と比べて引っ込み思案なところがあります。
- 自分の意思を主張するのが苦手
- 他の人の後ろに隠れてしまう
- コミュニケーションが取れない
など、恋愛においても恋活・婚活でパーティーや街コンなどに参加しても、なかなか自分からは話しかけられないでしょう。
このようなことから友達が少なく、他の人と比べて自分は孤独だと思ったり疎外感を感じたりしてしまうのです。
警戒心が強い
疎外感を感じやすい人は、警戒心も比較的強めです。
警戒心が強い人は相手を簡単に信用することができず、なかなか心を開こうとしません。
そのため、いつの間にか周囲の輪から外れてしまうことが多くなり、疎外感もよく感じるようになっていきます。
悲しく辛い「疎外感」から抜け出す方法
では、そんな辛い疎外感から抜け出すにはどのような解消法を実践していけば良いのでしょうか。
疎外感を抱くことが多く辛い人は、過ごしやすい状況を作るためにも、以下の対処法を普段から実践してみましょう。
疎外感を与えてくる人との付き合いはなくす
そもそも周りに疎外感を感じさせてくるような人がいるのであれば、その人との付き合いは早いうちになくしておきましょう。
周りにはいろいろなタイプの人がいるため、中にはあえて他人に疎外感を与えようとしてくる人がいます。
いわゆるいじめっ子タイプの人、相性の悪さゆえに嫌がらせをしてくる人など、そういったタイプの人とは接しないようにすることがストレスフリーに生きる秘訣です。
疎外感をあえて他人に感じさせようとしてくるような残念な人といつまでも付き合っていては、こちらの心がすり減るばかりです。
時間の無駄だということを認識し、思い切って人間関係を変化させていきましょう。
疎外感を感じてしまう自分自身を受け止める
疎外感を感じて辛いときは、その感情を無理に抑えようとしてもなかなかうまくいきませんよね。
実際のところ、ネガティブな思考回路や自己肯定感の低さを気持ち一つで克服するのは難しいことです。
それなら「あえてやめようとしないこと」が、克服方法として一番効果的です。
「こんな自分は嫌だ、だからもっと前向きになろう」と自分を無理に変えようとするのは、今はまだ辛いだけでしょう。
それよりも「疎外感を感じるのは嫌だけど、まあそういう性格だからしょうがないか」と思って受け入れていた方が楽ですよね。
疎外感を感じてしまう自分自身を受け入れれば、「それでも友達や家族はいるし」「狭く深く付き合うタイプの人間でいいや」と思えるようになっていきます。
疎外される前提を変える
疎外感を感じるかどうかは、自分の考え方次第なところがあります。よくよく考えてみれば、自分のことを「疎外される前提」でとらえてはいませんか?
確かに過去の経験では、いじめられたり仲間外れにされたりと疎外感に繋がることはあったのかもしれません。
ですが今は環境も人間関係も変わっていて、自分自身もいろいろな経験を経て新たな価値観を持った人間に変化しています。
つまり疎外される前提もなくなっているということです。
いつまでも「どうせ自分は」と卑屈にならず、「意外と友達の輪って広げていけるのかも」と良い方向に考えてみることで、最終的に疎外感は気にならなくなっていきますよ。
飲み会や会議中に疎外感を感じた場合は、一度自分の言動を思い返してみよう!
疎外感を感じることは、正直誰にでもあります。
飲み会、仕事の会議中、普段の何気ない会話の中など、自分がのけ者にされている感覚はいつだってやってくるものです。
だからこそ疎外感を感じたときは、気持ちのコントロールと、冷静に自分自身を見つめ直すことが大切になります。
過剰に疎外感を感じることなく、適度に自分に合った人間関係を維持していくことが日々を楽しく過ごしていくコツといえるでしょう。