ドルオタの意味とは?ドルオタな男女の特徴や心理・アニメ&漫画も紹介!
昔と比べ、今や日本の多くの人たちに認知されつつある「オタク活動」。中でも近年注目されているのが、アイドルを追っかけるオタクである「ドルオタ」の存在です。
以前ドルオタといえば男性のイメージが強かった印象がありますが、今や性別に関係なくドルオタ活動をする人は増えています。
そこで今回の記事では、ドルオタの特徴や心理的傾向、さらにはドルオタをテーマにしたアニメ・漫画などを紹介していきます。
Contents
なんjでも話題の「ドルオタ」とは
ドルオタは良くも悪くも注目度の高い存在といえます。
巨大掲示板2ちゃんねる(※現5ちゃんねる)に端を発する「なんj」の間でも、ドルオタを話題としたスレッドが乱立しているほどです。
それほどまでに注目されている「ドルオタ」とは一体何なのか、まずはその概要について見ていきましょう。
ドルオタの意味
「ドルオタ」とは「アイドルオタク」の略であり、アイドルを熱狂的に応援しているアイドルファンのことを意味します。
その対象はAKB系やハロプロ系などの大手アイドルから、地下アイドルまでさまざま。
また、「ドルオタ」は基本的に女性アイドルのファンを指すことが多く、男性アイドル、特にジャニーズ系のファンの場合は「ジャニオタ」などとして区別されるのが一般的です。
そんなドルオタたちにとってもっとも重要なのは、ライブや握手会、CD特典会などのいわゆる「アイドル現場」に行くことでしょう。
うちわケースやチケットケース、双眼鏡といったドルオタ「三種の神器」を携えて参加するドルオタも多く、こだわりの遠征グッズを持っている人も少なくありません。
また、ライブへの参加回数やファン歴などから序列がつく場合もあり、特に影響力のあるドルオタを指して「TO(トップオタ)」と呼ぶこともあります。
さらには特に応援しているメンバーのことを「推し」、グループ全体を応援することを「箱推し」というなど、ドルオタ特有の専門用語も多く存在します。
ドルオタについて知りたいなら、まずはドルオタ用語を調べることからはじめるとよいかもしれません。
ヤンキース田中将大選手もドルオタ活動中
アイドル好きといえばインドア系男子、というのはもはや古いイメージに過ぎません。
ドルオタには、スポーツマン系の男子もいればリア充オタクもいるというのが今の常識。
特に有名な体育会系ドルオタといえば、ヤンキースの田中将大選手ではないでしょうか。
楽天時代からももいろクローバーZのメンバーと交流があり、オフシーズンには「乃木坂46」のライブへ参加するなど、今でも現役のドルオタです。
また、ご自身の奥様もハロプロ系アイドルだったのは有名な話。
これからも、野球にドルオタ活動に邁進するマー君を応援していきたいですね。
ドルオタ女子・男子の特徴
体育会系ドルオタや一見パリピっぽいドルオタなど、近年のドルオタは一括りにはできない部分も多いです。
とはいえ、共通する特徴が存在しないわけではありません。
ここでは、ドルオタ女子・男子に多く見られるそれぞれの特徴を紹介していきます。
ドルオタ女子の特徴
ドルオタという人種は男性だけに限りません。
アイドルグループを応援するオタ女子は近年増加傾向にあるのです。
そんな、ドルオタ女子によく見られる特徴をまずは紹介していきます。
量産型オタク
ドルオタ女子の傾向として、「量産型オタク」タイプであることが挙げられます。
量産型オタクとは、Ank Rouge(アンクルージュ)やevelyn(エブリン)などの可愛い系のブランドに身を包み、小物もガーリーなものでまとめたファッションを好む女子オタのことです。
このタイプの服装を好む女子オタは非常に多く、オタ系イベントやライブでも大多数を占めるため「量産型」といわれています。
特にアイドル好きの女性の場合、推しのアイドル系ファッションにあこがれている人が多いため、自然とガーリー系である「量産型オタク」な恰好の人が増えてしまうのでしょう。
同じライブに何度も行く
ドルオタ女子は、推しのためなら普段からはありえないほどの行動力を発揮します。
そのため、同じライブでも何度も通う、という人も少なくありません。
なぜ、同じライブなのに何度も行くのか、それは「決して同じライブなど存在しない」から。
素人には同じに見えるライブでも、セトリが違う、MCが違う、推しの表情が違う、などその違いを一瞬たりとも見逃したくないという熱い情熱が、彼女たちを何度もライブ会場へと足を運ばせてしまうようです。
ドルオタ仲間が多い
ドルオタ女子は交友関係が広いという特徴があります。
それは、SNSや遠征先での交流を通じて、アイドル情報をやり取りすることが多いからです。
ドルオタにとって仲間はかけがえのない存在。推しの情報を共有し、共にライブで盛り上がることで、その絆はより強固なものになっていきます。
ドルオタ男子の特徴
続いて、ドルオタ男子の特徴について見ていきましょう。
服装がダサい
全員が全員そうというわけではないのですが、ドルオタ男子は服装がダサい場合が多いです。
ドルオタ女子が量産型とはいえ服装に気を遣っているのに対し、ドルオタ男子はファッションに無頓着な人の割合が高め。
おそらく自分自身よりも「推しに会う」ことの方に意識がいっているためだと思われます。
コールの完成度がすごい
ドルオタ男子のコールの完成度には、目を見張るものがあります。
一糸乱れぬ手拍子とコールで、ライブ会場を瞬く間に盛り上げるのが特徴的です。
こうしたコールやオタ芸は、ライブの重要な要素として一役買っていることに間違いありません。
しかし、近年はやりすぎが問題視されていることもあり、節度を持ってライブを楽しむことも必要といえるでしょう。
強い奉仕精神を持っている
推しのためなら価格も気にせず写真やロゴ入りグッズを買い、CDや商品を複数買いし、ライブへの参加も欠かさないなど、とにかく全力をかけて応援するのがドルオタ男子です。
お金も時間も推しに捧げている、といっても過言ではないドルオタ男子は、非常に奉仕精神が強いといえます。
ドルオタに共通する心理
なぜ、貴重な時間やお金をかけてまでそんなにもアイドルを応援できるのか、一般の人からすると不思議に思う部分もあるかもしれません。
ここでは、ドルオタ活動に邁進する人たちの心理について見ていきましょう。
夢を一緒に応援したい
ドルオタの人は、アイドルの夢を一緒に応援したいと心から思っています。
特に無名グループや人気の低い推しの場合は、応援することでもっと有名にしてあげたい、センターに押し上げたいという気持ちが強くなるものです。
推しの夢を叶えることが自分の夢、という人も少なくありません。
日々の充実感の源
ドルオタにとってオタク活動は生きる糧。
推しの顔を見たり、再生リストで曲を聴いたりすることで元気やパワーを貰っているという人は多いです。
まさに、アイドルの存在こそが毎日の充実感の源となっているのです。
彼氏・彼女はいらない
熱心なドルオタほど、リアルの恋愛には興味がない傾向があります。
もちろん、恋人やパートナーのいるドルオタも存在しますが、フリーの場合はわざわざオタク活動をセーブしてまで恋人を作らなくてもいいと思っています。
推しのことを考えるので精一杯だし、恋人にお金や時間をかけるならオタク活動に使いたい、というのが本音のようです。
ドルオタが題材となったアニメ&漫画
近年、ドラマや映画、漫画などの創作物の中でも「ドルオタ」を取り扱ったものが増えています。
中でも、dtv配信ドラマ『婚外恋愛に似たもの』は、安達祐実さんや栗山千明さん、さらには現役の若手ダンスグループで結成された劇中アイドル「スノーホワイツ」といった注目度の高いキャスティングで話題となりました。
こうした作品は普遍的な感情をテーマにしていることもあり、ドルオタはもちろんドルオタでない人でも楽しむことが可能です。
ドルオタが見ると共感できる、さらにはドルオタ以外の胸にも響く「ドルオタ」が題材のアニメ&漫画をここでは紹介していきます。
ドルオタあるある満載「推しが武道館いってくれたら死ぬ」
2020年1月にアニメ化もされた人気漫画『推しが武道館いってくれたら死ぬ』。
女性ドルオタを主人公に、地下アイドルとファンたちのリアルなあるあるを描いた作品です。
ガチ恋や推し被りなどのオタク側の複雑な心情や、地下アイドル側の苦労などを鋭く描写しつつ、「やっぱり推してて良かった!」というカタルシスも味わうことができる良作!
現在(※2020年3月)単行本は6巻まで発売中なので、興味のある人は今からでも追いかけてみてはいかがでしょうか。
闇金ウシジマくんの作者真鍋昌平が描く「アガペー」
闇金ウシジマくんの作者の作品、と聞くと「鬱展開なのでは…?」と思う人も多いでしょう。
しかし、短編集の中の1作品である『アガペー』は、ドルオタをテーマにした意外にも熱い作品です。
最後のページまで読み終えたとき、なるほど「アガペー(無償の愛)」を描いた作品なのだということに気付かされます。
ドルオタの末路が描かれた「俺は18歳のアイドルヲタク」
ドルオタ自身の手によって描かれたリアルさが話題となったのが『俺は18歳のアイドルヲタク』です。
この作品は、はなさくさん(@ha739)がTwitter上で発表したもので、時間とともに周囲に取り残されることとなったドルオタのシビアな現実が描かれています。
オタク活動は楽しいけれど、一歩間違うとこうした末路もあるというドルオタの暗部を知ることができる作品です。
行き過ぎたドルオタ活動は気持ち悪いと思われることも…現実の男女にも目を向けてみては?
アニオタと双璧を成す存在であるドルオタは、オタクの中でも認知度の高い存在です。
そのため、恋人や友人がドルオタでも気にしないという人も増えてきています。
しかし、お金や時間の多くをアイドルに費やすドルオタは、気をつけていないとリアルな生活とのバランスを崩す可能性も少なくありません。
ドルオタという趣味は一度ハマると抜けられない沼のようなもの。
行き過ぎたドルオタ活動のせいで周囲にひかれてしまわないように、時には身近な男女との出会いにも目を向けてみてもいいかもしれませんね。