「繊細」の意味とは?繊細な人の性格の特徴・心理・楽に過ごす方法を紹介!

あなたは何でもない一言を気にしてしまって「生きにくいな…」と感じたことはありませんか?
繊細な人ほど心が傷つきやすく、人知れず落ち込むこともあるかもしれません。
今回の記事では、「繊細」の意味や繊細な人の特徴、心理状況を解説していきます。
今よりもっと楽に過ごすポイントも紹介しますので、デリケートすぎることが悩みなら、ぜひ最後までご覧ください。
繊細とは
そもそも「繊細」とはどういう意味を持っているのでしょうか。
一緒に見てみましょう。
繊細の意味
繊細には2つの意味があります。
外見的には「きめ細やかで優美なこと」、内面的には「感情が細やかで、心がデリケート」という意味です。
繊細の類語&対義語
「繊細」の類語として「ナイーブ」「華奢」などが挙げられます。
英語のnaiveは「うぶ」「素朴」「世間知らず」といった意味を持ちますが、日本語のナイーブは「感受性の強さ」や「心の繊細さ」を表す言葉として使われることが多いです。
繊細の対義語には「大雑把」「粗雑」という言葉があり、どちらも「いい加減で細かいところにまで注意が行き届かない」といった意味があります。
繊細な人の性格の特徴
繊細な人には、いくつか共通する性格的特徴があります。
自分に当てはまっている項目があるかどうか、セルフチェックも兼ねて見てみましょう。
他人の気持ちや周囲の変化に敏感
繊細な人は、他人や周囲の変化にとても敏感です。表情や態度、声のトーンなど、ちょっとした部分で何かを察することができます。
洞察力が長けていて人の気持ちがわかる能力は、人間関係を構築していく上で必要なスキルです。
しかし、敏感すぎて自分の意見を控え、他人に合わせてばかりの発言や行動をして、ストレスを溜め込みやすい傾向があるのはネックかもしれません。
心優しく思いやりがある
気配りができて誰に対しても思いやりのある行動ができることも、繊細な人の特徴です。
仕事相手や友達、恋人はもちろん、見ず知らずの人に対しても思いやりを持って接します。
「あ、今困っているな」「こうしてほしいんだろうな」と相手の気持ちを汲み取る能力に長けているので、周囲から頼られる存在となる場合が多いです。
空気を読んで行動する慎重派
繊細な人は「今はこれを言ったら駄目だな」と、空気を読むことが得意です。場をわきまえずはしゃいで、周囲の人たちを困らせるようなことは一切しません。
自分の立場やとるべき行動をわかっているので、周囲からは「○○さんって空気読むの上手だよね」と褒められることもあるでしょう。
ただ、石橋を叩いて渡る慎重さが原因で、ここぞというときに一歩踏み出せずチャンスを逃してしまうことも少なくありません。
感情の起伏が激しい
繊細な人は感情の起伏がとても激しいです。
感情の起伏が激しいといっても、ヒステリックになって騒ぎ出すというより、共感して泣き出したり落ち込んだりと、感傷的になる方向への起伏です。
共感性の高さから、深く感動できたり一緒になって喜べたりするのは素敵なところですが、悲しみに触れて気分が沈みやすいのは、本人にとって辛い部分です。
芸術センスの持ち主
繊細な人は、とても感受性が豊かなため、他の人よりも何かに気持ちを乗せて表現することに長けています。
歌やダンス、イラストを描くことなどの才能を持っている人も少なくありません。
技術的なセンスというよりも、持ち前の感受性からくる感覚的なセンスがあるのです。
人の心を動かすアーティスティックな発想力・表現力があり、とても素晴らしいセンスを持っています。
細かい作業が得意
基本的に繊細な人は、些細なことまで気が付くので、細かい作業を得意としています。
他の人が嫌がるような細々とした作業も、楽しくできるのが特徴です。掃除でも大雑把に済ますのではなく、隅っこも念入りに作業します。
他の人に「手先が器用だよね」「よくそんな細かい作業できるよね」と言われても、本人的には当たり前のことをしているだけです。
繊細な部分を活かして、服のリメイクやアクセサリーの作成をしてサイトに出品し、収入を得ている人もいます。
断ることが苦手
些細なことを気にしてしまう繊細な人は、頼まれごとをされたとき、それが無理そうだったとしても上手く断ることができません。
本当は断りたくても「これを断ったら…」と気にしてしまって、引き受けてしまうのです。
参加したくない・引き受けたくないことを断れずに、結果的に自分の時間が削れてしまい、自己嫌悪に落ちることも…。
原因はコレ!繊細な人の心理
繊細な人にはどのような心理が働いているのでしょうか。
考えられる原因を見てみましょう。
劣等感を抱いている
繊細な人は、なにかしらの劣等感を抱いています。
- 幼少期の頃にいつも兄弟と比較されてきた
- 学生時代に「○○さんは△△さんの劣化版だよね」と言われてきた
- 会社に就職したとき、自分よりクラスが高い大学出身の人とペアにさせられた
とくにこのような環境にいると、大人になっても自己肯定感が低いままです。
他人と比べて何をやっても「自分なんて…」と落ち込んでみたり、些細な言葉も気にしたりしてしまいます。
人を信じられない
繊細な人の中には、人を信じられない疑いの心を持っているケースもあります。
とくに過去に裏切られた経験がある人は、人間不信に陥ることがあり、それが原因で猜疑心が強くなってガラスのハートになってしまうのです。
「信じてまた裏切られたくない」「どうせこの人も俺(私)を騙すだけ騙して…」と、警戒心によって不信感が強く出てしまうのです。
心から信頼することができないため、小さな出来事でも疑いの目を向けてしまいます。
傷つきたくない
前述した通り、人間不信によって自己防衛本能が働いていることも、繊細な人の代表的な心理です。
信じていた人に裏切られたことがある、恋人との別れを経験すると「もう悲しい思いはしたくない」という恐怖心から、些細なことに敏感になってしまうのです。
周囲の目が気になる
繊細な人は、細かいことも察知してしまうため、常に周囲の目を気にしてしまいます。
他人に対して敏感になると、自分が出せなくなり、息苦しさを感じることも少なくありません。
周囲の人たちが話している内容が聞こえてきたら、「もしかしたら自分のことかもしれない」と被害妄想をして、1人でパニックに陥ることもあります。
周囲の目を気する心配性な気質は、マイナス思考に陥りやすく、場合によってはうつ病や精神病を患う可能性もあります。
繊細でデリケートな人が楽に過ごす方法
「できることならデリケートすぎる自分を変えたい」という人もいるでしょう。
そこで、繊細な人におすすめのもっと楽に過ごす方法を紹介します。
焦らずマイペースに心が楽になる生き方を探してみましょう。
湧き出た感情をそのまま受け入れる
繊細な人は「怖い」「嫌だ」という感情を、無理に抑え込んでしまうことが多いです。
しかし、それでは「自分が悪い」という自己嫌悪に陥ってしまいやすくなります。そうではなく、一旦「怖い」「嫌だ」という自分の気持ちを受け入れてください。
人間誰だって嫌なこともあるし怖いと感じることもあります。あなただけではありません。
目を背けたり蓋をしたりするのではなく、自分で自分の気持ちをしっかり受け止めることで、自分自身を認めてあげましょう。
次第に「こんな自分も最高!」と吹っ切れたりするので、おすすめですよ!
他人と自分に境界線を引く
感受性が豊かすぎるために、繊細な人はちょっとしたことで疲れやすい傾向にあります。
とくに不平不満や悪口など、人の話を真っ向から聞いていると、精神的ダメージを受けてしまいがちです。
生きていると自分が苦手な人は必ずいるものですが、「仲良くしなきゃ」「この人を避けてはいけない」と自分の心を縛り、無理して苦手な人と仲良くなる必要はありません。
相手の感情に影響されないための対処法として、テレビのモニターを見ているような感覚で一線を引いてみるのがおすすめです。
「へーそうなんだぁ」とフランクに聞いてみると、気持ちが楽になるでしょう。
外からの情報や刺激を物理的に防ぐ
繊細な人は自分に関係ない人の話し声でも、「自分のことを言ってるのかもしれない」と気になってしまい、外の情報に振り回されてしまうことがあります。
感受性が豊かなため、視覚的・聴覚的に得た情報を敏感に受け取ってしまうのです。
そこで、物理的に刺激を防ぐ方法を試してみてください。
- 度数が低い眼鏡をあえてかけて少し視界をボヤけさせる
- ヘッドホンやイヤホンをして自分の好きな曲をかけ、周りの物音からシャットアウトさせる
- リラックス効果のある香水やコロン、ハンドクリームをつけて癒やされる
このように、身近なアイテムを駆使して自分の心身を守ってみましょう!
安心できる場をつくる
繊細な人は、自分が安心できる場所を確保することも大事です。
人間誰でも、リラックスできる時間や空間が必要です。
「こんな気持ち私(俺)だけなのかな?」「他の人は気にならないの?」と不安になって、1人で考え込み負のループに突入するのを防ぐためには、SNSをフル活用しましょう!
あなたと同じように繊細で悩んでいる人はたくさんいます。そこで心を開ける仲間を見つけ、皆で楽しく語り合える場所をつくってください。
共感してくれる人とやりとりをすると、気持ちが前向きになれるのでおすすめです。
「心配事はほとんど起こらない」と楽観視する
「もし…」とネガティブな考えをしてしまうのが人間ですが、実際に思っていた通りにトラブルが起こることは滅多にありません。
起こりもしないことをいつもビクビクして待っているのは、正直時間の無駄です。「そうなったらそうなったときだ」と割り切って、楽観視するようにしましょう。
新しいことにチャレンジするときも、「大丈夫、なんとかなる」と行動に移してしまえば、全然なんてことなかったりします。
ポジティブ思考も少しずつ身についていくので、ぜひ心がけるようにしてくださいね。
繊細な人はもっとストレスフリーに生きてOK!
繊細な人は、全てのことに対して全神経を集中してしまう傾向にあります。
敏感なことによって、無駄なストレスを溜め込み、自己肯定感が薄れて自己嫌悪に陥ってしまう人も少なくありません。
もっと世の中に鈍感に、そして適当になっても大丈夫です。敏感すぎると些細なことで疲れてしまいますから、肩の力を抜いて生きてみましょう。
他の人に対する共感力や優しさを、まずは自分に向けてみてください。
自分の1番の味方は自分自身ですし、そこを認めてあげればストレスフリーな生活も夢ではありません!