「闇堕ち」とは？言葉の意味やダークサイド化キャラクターを徹底紹介！

あなたは「闇堕ち」という言葉を知っていますか？

「あぁ、あのキャラ闇堕ちしたよね」「最近闇堕ちキャラにハマってる」という話を聞いたり、SNSで見かけたりしたことがあるかもしれません。

ですが、実際のところ「闇堕ち」が何かよくわからない…という人もいるはずです。

そんな方のために今回の記事では、闇堕ちの意味や闇堕ちキャラを徹底紹介していきます。

「闇堕ち」の意味とは

「闇堕ち（やみおち）」という文字からイメージするに、ポジティブな印象というより、ネガティブな印象の方が強いですよね。

闇堕ちとは、闇に堕ちる…つまり、善人が何かしらのきっかけで悪人に変貌することを意味しています。

明らかに悪の属性となり暗黒に染まってしまうことから、「ダークサイドに落ちる」と表現されることもあります。

闇堕ちの関連用語

闇堕ちには関連用語があります。

似たような意味と全く正反対の言葉まであるので、それぞれ解説します。

類語ではない？「悪堕ち」

「悪堕ち（あくおち）」と聞けば「闇堕ちと同じような意味でしょ」と思われがちですが、実は意味が少しだけ異なります。

闇堕ちの場合は、負の感情から自らの意志でダークサイド化するのですが、悪堕ちの場合は悪人側に心を染められて、強制的に堕ちていくことを指します。

つまり、自分の意志なのか相手（敵や悪人）の影響なのかという点で区別することが可能です。

ただし、明確な定義は定まっていないため、類語として捉えても間違いではないでしょう。

反対語は「光堕ち」

闇堕ちの反対語は「光堕ち（ひかりおち）」です。

あまり耳にしないかもしれませんが、意味としては悪人が何かしらの理由や善人の影響で、ライトサイドへ導かれることを指します。

たとえば、敵が主人公である善人と何回も戦っていくうちに善の影響を受けて改心したり、か弱い存在と接するうちに情が湧き、今まで見向きもしなかった弱いものを助けるようになったりする…といったようなことが挙げられます。

闇堕ちまっしぐら！ダークサイド化したキャラクター

ここからは漫画やアニメ、映画で人気の闇落ちキャラクターを紹介します。

ダークサイド化してしまった理由も軽く説明しているので、ネタバレしてほしくない人は注意しながら読み進めてください。

夜神月（デスノート）

出典：http://www.ntv.co.jp/deathnote/character/index.html

闇堕ちキャラといえば、『DEATH NOTE』の主人公・夜神月（やがみらいと）です。

正義感が強くて容姿端麗、スポーツも勉強も得意で、非の打ち所がない好青年としてスタートします。

しかし、死神・リュークが落とした「デスノート」を拾ったことがきっかけで、徐々に闇堕ちしていきます。

文字通り、そのノートに名前を書かれた者は死んでしまうという恐ろしいノートを手にしたことで、夜神月は変貌を遂げるのです。

最初は正義の心で「僕は新世界の神になる！」と宣言し、悪（主に犯罪者）の名前を次々と書き記すという使い方をしていました。

悪人が心臓発作などでバタバタと死んでいくため、世間では救世主的存在として崇められ、「キラ」と呼ばれるように…。

そんな彼ですが、FBI捜査官に疑われてしまい、自分が気に食わないという理由で、自分に逆らう者や邪魔する者は善人であろうが名前をデスノートに次々と書き連ねていきます。

これは見事なまでの闇堕ちっぷりです。

第1話と比べると徐々に闇へ染まっていった夜神月の表情が「別人すぎる」と話題になりました。

うちはサスケ（ナルト）

出典：https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/naruto/chara/

人気作品『NARUTO -ナルト-』に登場するうちはサスケも闇堕ちキャラとして有名です。

サスケが幼い頃に、実の兄である「イタチ」により一族を抹殺された過去を持っており、その復讐でイタチを殺すことを胸に誓っていました。

仲間として一緒に頑張ってきた主人公のナルトと当初のヒロインであるサクラと決別し、より一層復讐心にかられて深い闇へと堕ちていき、非情な一面を見せるようになったのです。

ナルトの粘り強い呼びかけなどもあり、彼は最終的に闇堕ちからの復活を遂げました。

原作の漫画でも迫力が感じられますが、アニメ版のサスケ役を演じた声優さんの熱演も必見です。

千石撫子（化物語）

出典：https://www.monogatari-series.com/bakemonogatari/chara/c04.html

『化物語』シリーズに登場する千石撫子は、本当の自分を表に出すことが苦手な内気な女の子です。

そんな彼女もシリーズが進むにつれて闇堕ちし、「真のラスボス」と呼ばれるまでに…。

見た目が可愛いことから、同級生の女の子たちからはイジメまがいのことをされた過去がありますが、「自分さえ我慢してればいつかは終わる」という気持ちで耐えていました。

しかし撫子は、周囲からの「千石なら頼んでも大丈夫だろう」という評価に対してストレスを感じており、そのストレスが爆発して暴走。

ダークサイド化した撫子は、次々と残酷なことをしはじめました。

遂には好意を寄せていた主人公・阿良々木暦を自分の手で殺めることも計画するまでに至ります。

アニメのオープニング曲にもなった撫子が歌う『恋愛サーキュレーション』からは想像もつかないくらいの変貌っぷりですね。

ルルーシュ＝ヴィ＝ブリタニア（コードギアス）

出典：http://www.geass.jp/first/world_03.html

『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公・ルルーシュは、運動神経は悪いけれど勉強ができる学生で、頭の回転が早いのに少しドジな印象を受ける無害な人物です。

ある日彼は、ヒロインである謎の少女C.C.（シーツー）から不思議な力「ギアス」を授かりました。

ルルーシュが手にしたギアスの力は、目を合わせた者に命ずると、相手はその通りになってしまうという洗脳能力です。

強力な力を手に入れたルルーシュは、自分を捨てた父であるブリタニア皇帝への復讐を遂げるために反逆します。

「世界を壊し、世界を創る」という考えから、ギアスを使い殺害を繰り返していく姿は、どこか夜神月と似たような印象を受けるかもしれません。

ダース・ベイダー（スター・ウォーズ）

出典：https://starwars.disney.co.jp/character/darth-vader.html

誰もが一度は見たことがあるであろう『スター・ウォーズ』の悪役であるダース・ベイダーも、実は闇堕ちしたキャラクターです。

彼はかつてジェダイの騎士として功績を残し、周囲に認められていた人物です。

ジェダイの掟ややり方に対して納得できない部分もありましたが、師匠の教えに従って邪悪な心を封じ込めていました。

そんな彼が闇落ちしたきっかけは、大切な母親の死です。

母親の死により感情が揺らいでいるところに、ダース・シディアスから「お前もこちらに来ないか」と誘いを受け、自分の中にあった周囲への猜疑心や不信感も相まってダークサイドへ堕ち、ダース・ベイダーの姿になったのです。

エピソード1～3の主人公であるアナキン・スカイウォーカーが、のちのダース・ベイダーだった…という事実は、多くの視聴者に衝撃を与えました。

闇堕ちする理由は？

闇堕ちキャラを紹介しましたが、その経緯はそれぞれ違います。

具体的にどんなことがきっかけで闇堕ちしてしまうのか、考えられる理由を挙げていきましょう。

強い劣等感

ライバルに対しての劣等感から闇堕ちするパターンがあります。

「俺（私）のほうが優れてるのに…！」「何で俺（私）が苦労してきたことを、いとも簡単にやり遂げるんだよ」というような負の感情は、どうすることもできません。

劣等感にさいなまれた結果、「汚い手を使ってでもあいつに勝ってやる」と心が闇に染まりダークサイドに堕ちていくのです。

裏切られた出来事

信じていた仲間や恋人に裏切られたことがきっかけで闇堕ちするパターンもあります。

たとえば、いつでも傍にいて味方だと思っていた相手が、実は自分のことを嫌っていて全ての出来事や発言が嘘だったと気づいたとき…。

ひどくショックを受けることから、闇堕ちして復讐を誓う人も少なくないはずです。

大切な人の死

大切な家族や親友、恋人が亡くなったときも人は闇堕ちします。

ましてや、大事な人が誰かに殺害されたともなれば、希望の光を失った復讐心からダークサイドへ堕ちていくでしょう。

持病などで亡くなった場合でも、「仕方ない」と思えず、担当医を逆恨みしたりして自暴自棄になり闇堕ちすることも…。

自分でも気づいていない欲望

ここまでは何かがあって闇へ堕ちていくという形でしたが、自分自身でも気づいていない欲望が原因となって闇落ちするパターンもあります。

たとえば、付き合った当初はどこにでもいる平凡で幸せなカップルだったはずなのに、恋人に仲良くしている異性がいると知り、はじめて嫉妬心を抱いたとします。

その燃え上がるような感情によって、パートナーを過剰に束縛したり、監視したりするようなシチュエーションが、闇落ちとしてイメージしやすいかもしれません。

自分でも気づいていなかった「独占欲」という強い欲望が原因となり、ダークサイドに堕ちてしまう代表的なパターンです。

どんな人でも闇堕ちする可能性はゼロではない

闇堕ちに対して「アニメやゲームの中の話で、フィクションでしょ」と認識しているかもしれませんが、現実世界で闇堕ちしてしまう可能性はゼロではありません。

あなたは大切な人を殺人鬼に殺された場合、闇堕ちしない自信がありますか？

憎しみに支配されても、自分をコントロールできますか？

誰かに裏切られたとき、全てがどうでもよくなって破壊衝動に駆られることはありませんか？

「はい！」と自信満々に答えられる人でも、いざ自分がその立場になってみるとダークサイド化してしまう可能性は否めません。

人の心に光（善）があるように、闇（悪）もどこかにあるのです。