体臭がきつい女性の特徴とは?臭いの原因や改善する方法をわかりやすく解説

「体臭がきついのは体質?」それとも「体の洗い方が雑だから?」と思っていませんか。
実は体臭の原因はケア不足だけでなく、普段の生活習慣が関わっていることが多いのです。
そこで今回の記事では、体臭がきつい女性の特徴や原因、改善のための方法をわかりやすく解説していきます。
「最近体臭がきつくなってきたかも…」と密かに悩んでいる女性は、ぜひチェックしてみてください。
Contents
体臭がきつい女性の特徴と原因
体臭はいくつかの要因が重なって強くなってしまうことが多いです。
まずは、体臭がきつい女性の特徴や原因を見ていきましょう。
年齢が40歳より上
加齢臭というと男性のイメージが強いかもしれません。
しかし、実は女性も年齢を重ねると加齢臭が発生しやすくなるのです。
年齢が40歳を超えた女性は、男性と同様に臭いの原因となる「ノネナール」という物質が増えるため、加齢臭が出てくることがあります。
また、更年期に入り女性ホルモンが減少することで皮脂が出やすくなり、それが臭いの原因になることも多いです。
女性も加齢が原因で臭いがきつくなることは少なくありません。
汗がベタベタしている
体臭がきつい女性は、汗がベタベタしていることが多いです。
汗はさらさらしたものとベタベタしたものがありますが、後者は「アポクリン汗腺」からの汗のことが多く、脂質やタンパク質、アンモニアなどが含まれています。
これらの物質が常在菌のエサとなって、臭いの原因になる菌の代謝物が作られやすくなります。
そして、ベタベタした汗が増え、酸化したような臭いが発生してしまうのです。
食生活が肉中心
食生活が肉中心になってしまっている女性も汗が臭いやすくなります。
臭いの原因の1つであるアンモニアは、肉などの動物性タンパク質から作られます。
肉や高脂質の食品ばかり食べている人は、消化の段階で臭いの元となる物質が増えている可能性が高いです。
消化の時に発生した臭いの成分はその後吸収され、尿とともに排出されます。
しかし、疲労やストレスによって肝臓機能が低下していると血中アンモニア濃度が高くなってしまい、皮膚からガスとして臭いを発することがあるのです。
忙しくて疲労やストレスが溜まっている
忙しくて疲労やストレスが溜まっている女性も、体臭がきつくなりやすいでしょう。
疲労がたまると肝機能の低下によって体内のアンモニアが上手く排出されず、臭いの元として汗や皮膚から発生しやすくなります。
また、ストレスや疲労によって代謝が落ち、汗の中に毒素や老廃物が混ざってしまうことで臭くなることもあります。
こうした疲労が原因の臭いは「疲労臭」と呼ばれ、アンモニア臭がするのが特徴です。
鼻を刺激するようなツンとした臭いが気になる場合は、疲労臭の可能性を疑いましょう。
あまり運動しない
体臭がきつい女性はあまり運動していない人が多いです。
体を動かさず、汗をかく機会が極端に少ないと汗腺自体の機能が衰えていきます。
汗腺が衰えると、汗をかいた時も血中の不純物を上手に濾過できず、ベタベタした臭いのある汗が出やすくなります。
また、運動不足で蓄積した乳酸はアンモニアと結びつきやすいので、更なる臭いを発生させる原因にもなります。
結果として、運動不足の続いている人は、ベタついた汗とアンモニアという不快な臭いの原因を抱えやすくなるのです。
便秘が続いている
体臭がきつい女性は便秘が続いている可能性があります。
便秘が続く原因のひとつに、腸内環境の悪化があげられます。
腸内環境が悪化すると腸内の悪玉菌が増殖し、悪臭を発する有害物質が作られやすくなります。
その有害物質は腸から血液へと運ばれて肝臓で濾過されますが、肝臓で浄化しきれなかった一部は皮膚から悪臭として発生してしまうのです。
さらに、汗と混ざりあうことでより臭いが強まり、自分でも気になるほどの体臭が発生することもあります。
体臭がきつい女性は病気が原因の可能性もある
ケアに気を付けているにもかかわらず、体臭が改善しない場合は何らかの病気が隠れている可能性があります。
体臭の変化が見られる主な病気は以下のとおりです。
甘酸っぱいにおい:糖尿病
アンモニア臭:肝機能低下・腎機能低下
加齢臭:高血圧
皮脂臭:脂漏性皮膚炎
皮膚常在菌や皮脂の変化による独特の臭い:甲状腺機能亢進症・パーキンソン病など
理由が思い当たらないのに急に体臭がきつくなったり、気を付けてもなかなか臭いが改善しなかったりする場合は病院で相談することが大事です。
また、中高年以降の女性は加齢臭だけでなく高血圧などのリスクも高まっているので、気になることがあれば専門医に聞いてみるのも1つの手でしょう。
体臭がきつい女性必見!体臭を改善する方法
気になる体臭を改善するためには、毎日の生活習慣から見直すことが大切です。
ここでは、体臭が気になる時にするべき改善方法を紹介していきます。
汗のケアをきちんと行う
汗はそれ自体は無臭ですが、常在菌などと混ざりあうことで臭いの原因になりやすいです。
体臭を改善したいなら、まずは汗のケアをきちんと行いましょう。
汗をかく時期はこまめにふき取るようにしたり、デオドラントシートやスプレーで対策したりするのもおすすめです。
また、入浴時も殺菌・消臭成分の配合されたボディソープを使うなど、こまめにケアすることで汗が原因の臭いは解消していける可能性が高まります。
肉類や脂質の多い食事を減らす
肉類や脂質の多い食事ばかりしていると感じている人は、食生活の改善を行いましょう。
肉類や揚げ物、ファーストフードなどの動物性脂肪が多い食品は、臭いの元を発生させやすいです。
こうした食品の摂取を減らし、代わりに野菜や果物、魚介類などを増やすことを心がけてください。
また、ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品や食物繊維の多い食品も、腸内環境を改善して臭いの元となる悪玉菌を減らしてくれるのでおすすめです。
抗酸化作用のある食品を意識的に摂取する
体臭を改善したいなら、抗酸化作用のある食品を意識的に摂取するのもいいでしょう。
抗酸化作用のある食品は、臭いの原因となるノネナールの発生を抑えてくれるからです。
ポリフェノールやビタミンC・E、カロテノイド、ミネラルを多く含む食品は抗酸化作用が高いです。
緑黄色野菜や果物、オリーブオイル、こめ油、ナッツ類、海藻、緑茶などには抗酸化作用が期待できるので、ぜひ積極的に摂取してみてください。
睡眠の質を高める
疲労や乱れた生活習慣は体臭の原因になりやすいです。
疲れや寝不足を自覚しているのなら、ぜひ睡眠の質を高めてしっかり体を休めてください。
日中に寝すぎることや寝る前のスマホ、カフェインの摂り過ぎは睡眠の質を低下させてしまうので、くれぐれも注意しましょう。
また、朝もしっかりと陽の光を浴びることで、頭が目覚めて朝晩の切り替えがしやすくなります。
寝室の雰囲気や寝具を変えてみるのも1つの手でしょう。
もし、睡眠の質が改善せず中途覚醒などに悩んでいるなら、専門医に相談するのもおすすめです。
運動する習慣をつくる
体臭が気になる人は運動習慣をつくることが大事です。
運動不足だと汗腺の機能が低下して、臭いを発生させる汗をかきやすくなってしまいます。
定期的に運動して汗を積極的に出し、べたべた汗をさらさら汗に変えていきましょう。
とくにおすすめなのは、ウォーキングやサイクリング、ジョギングなどの有酸素運動です。
自分のできる範囲で少しずつ汗をかく習慣をつけることを心がけてみてください。
ストレスを溜めないように心がける
疲労やストレスは体臭の原因になりやすいです。
体臭がきつくなっていると感じるなら、ストレスを溜めないよう心がけてみてください。
自分が心から楽しめる趣味を見つけたり、軽い運動をしたりするなど、精神的な負担をできるだけ和らげるようにしましょう。
また、体臭を気にし過ぎることもストレスになってしまうので、ケアをしっかりしたら、あとはあまり気にしないことも大事です。
体臭がきつい女性の特徴を押さえてきちんと対策しよう
女性の体臭がきつくなる原因はさまざまです。
年齢、疲れ、乱れた食生活、運動不足のせいで臭いが発生することもありえます。
もし体臭が気になったら、自分自身の生活習慣が臭いの原因になっていないか、今一度見直すことをおすすめします。
また、糖尿病や肝機能、腎機能の低下が体臭を引き起こすこともあります。
ケアしてもなかなか体臭が改善しない、あるいは他にも気になる症状がある場合は、早めに病院で相談してみるようにしてください。
- 年齢が40歳以上、食生活が肉中心、疲労やストレスが溜まっている、などの特徴がある人は体臭がきつくなりやすい
- 糖尿病や肝機能低下といった病気が原因で体臭がきつくなることもある
- 体臭が気になる時は、食生活や運動不足など臭いの原因をつくりやすい生活習慣を見直すことが大事
- 疲れが原因で体臭がきつくなる場合もあるので、ストレスや疲労は溜めないよう心がけよう