「ムキになる」ってどういう意味?ムキになる人の心理や対処法を解説

あなたの周りにすぐにムキになる人はいませんか?
相手がムキになると、場の空気が険悪になったり、コミュニケーションが難しくなったりしますよね。
すぐムキになる人と上手に接するには、どうすればいいのでしょうか。
この記事では、すぐムキになる人の心理や具体的な行動パターン、上手な対処法について解説していきます。
「すぐムキになる人に悩まされている」という人は、是非とも参考にしてください。
「ムキになる」の意味
「ムキになる」とは、「つまらないことや些細なことに対して感情的になったり意地を張ったりする様子」を表す言葉です。
ほんの些細なことに本気で腹を立てたり、相手のちょっとした発言を真に受け反論したりする状況のことを指します。
すぐムキになる人の心理7選
すぐムキになる人には、どういった心理が働いているのでしょうか。
ここでは、すぐムキになる人の心理を7つ解説します。
自分のことを認めてほしい
すぐムキになる人は、「自分のことを認めてほしい」と考えていることが多いです。
承認欲求が高く、他人に認められることで自分の価値を実感しようとしています。
意地を張ってでも自分の意見を通そうとする裏には、「もっと評価してほしい」という気持ちがあるのでしょう。
周りの人に負けたくない
「周りの人に負けたくない」と考えている人も、ムキになりやすい傾向があります。
競争心が強く、些細なことでも自分が一番でありたいと思っているため、負けそうになると急にヒートアップしてしまうのです。
自分を否定されたと思っている
相手の反論を、自分自身への否定だと捉えてしまう人もムキになりがちです。
本来はただの指摘や修正であるにもかかわらず、自分に対する否定だと捉えて感情的になってしまいます。
自分を否定されたと思ってムキになるのは、プライドが高い人によく見られる傾向です。
自分に自信がない
自分に自信がない人も、すぐムキになりやすいです。
自分に自信がないせいで、相手のちょっとした言葉ですぐに傷つき、過剰に反応してしまいます。
「自分を守りたい」という防衛本能が働いた結果、些細なことでもムキになってしまうのです。
プライドが高い
プライドが高い人も、ムキになりやすいでしょう。
このタイプの人は、失敗をして周りから笑われるのが耐えられず、必死に言い訳をしたり責任転嫁したりするのです。
また、からかわれたりいじられたりするのも許せないので、冗談が通じない人と思われていることも少なくありません。
気持ちに余裕がない
気持ちに余裕がない人も、すぐムキになる傾向があります。
精神的に疲れていたりストレスが溜まっていたりすると、些細なことにも過敏に反応しやすくなります。
心に余裕がない状態では、相手の言葉を冷静に受け止めることが難しく、感情的になりやすいでしょう。
自分に失望したくない
完璧主義な傾向がある人は、自分の理想とかけ離れた現実を受け入れられず、ムキになることがあります。
「こんなはずじゃない」「もっとできるはずだ」という気持ちが強く、自分自身への失望を避けるために意地を張ってしまうのです。
ムキになる人の行動パターン
続いては、ムキになる人によく見られる行動パターンを紹介します。
急に大声になったり黙ったりする
ムキになる人は、急に大声になったり黙ったりしがちです。
すぐにイライラしてしまうため、大声を出してストレスをぶつけてきたり、逆に口を閉ざして黙り込んだりするのです。
これは、自分の感情をコントロールできないことが原因だといえるでしょう。
すぐに反論しようとしてくる
すぐに反論しようとするのも、ムキになる人の行動パターンです。
「自分の考えを絶対に曲げたくない」「間違いを認めたくない」という気持ちが強く働いていると考えられます。
そのため、何を言われても自分の主張を譲ろうとはしません。
褒められてる人と張り合おうとする
ムキになる人は、褒められている人とすぐ張り合おうとします。
人が褒められている状況を見ると「俺でもできるけどね」と自己アピールをして、そのうえで「なんなら◯◯さんはちょっと雑だよね」と、褒められている人の評価を下げようとします。
これは、負けたくないという競争心や、自分も認められたいという承認欲求の表れです。
素直に謝らずに言い訳する
自分の非を認めず、言い訳ばかりするのも、ムキになる人の行動パターンです。
謝ることは負けだと捉えていたり、自分のプライドを守ろうとしたりする心理が働いています。
「上司のせいで失敗した」「状況が悪かった」など、自分には責任はないかのような発言が多いでしょう。
ムキになる人への対処法
すぐムキになる人とは、どのように接するのが正解なのでしょうか。
最後に、ムキになる人への対処法を解説します。
話を聞いて気持ちを受け止めてあげる
ムキになる人に対しては、相手の気持ちを受け止めてあげるようにしましょう。
相手の意見を頭ごなしに否定せず、じっくりと話を聞いてあげることが大切です。
「そう感じたんですね」「それは大変でしたね」など、相手の気持ちに寄り添う言葉をかけることで相手は安心し、冷静さを取り戻せる可能性があります。
言い返さないで聞き流すようにする
ムキになる人には言い返さず、聞き流すのも効果的な対処法です。
相手が感情的になっている時にこちらも感情的に言い返してしまうと、事態が悪化する可能性が高いです。
相手がムキになっていると感じたら、こちらは冷静さを保ち、肯定も否定もしないまま適度に聞き流すようにしましょう。
結果を出して相手に認めさせる
もし、相手が競争心からムキになっている場合は、具体的な結果を示すことが効果的です。
目に見える成果を見せて自分を認めさせることができれば、張り合ってこなくなります。
相手を観察して心理を理解する
なぜ相手がムキになっているのか、その心理を冷静に観察して、理解しようと努めることも大切です。
「この人はなにでムキになるんだろう」「どこでスイッチが入ってしまうんだろう」といったことを観察してみてください。
相手の心理を理解できれば、ムキにさせる行動を避けられるようになり、良好な関係を築きやすくなります。
なるべく関わらないようにする
どうしてもストレスを感じてしまう場合は、無理に関わらないことも一つの選択肢です。
会話は挨拶や最低限の業務連絡にとどめ、プライベートな接触はなるべく避けましょう。
適切な距離感を保つことで、お互いのストレスを軽減することができます。
すぐムキになる人の心理を理解しよう
すぐムキになる人には、「認められたい」「負けたくない」「否定されたくない」「自信がない」など、様々な心理が働いています。
相手の心理や行動パターンを理解し、適切な対処法を実践することで、より円滑なコミュニケーションを築けるはずです。
どうしてもストレスを感じてしまう場合は、あえて関わらないのもひとつの手です。
すぐムキになる人と、上手に付き合えるようになってくださいね。
- 「ムキになる」とは「つまらないことや些細なことに対して、感情的になったり意地を張ったりする様子」
- すぐムキになる人の心理は「自分のことを認めてほしい」「周りの人に負けたくない「自分を否定されたと思っている」など
- ムキになる人の行動パターンは「急に大声になったり黙ったりする」「すぐに反論しようとしてくる」「褒められてる人と張り合おうとする」「素直に謝らずに言い訳する」
- ムキになる人への対処法は「話を聞いて気持ちを受け止めてあげる」「言い返さないで聞き流すようにする」「結果を出して相手に認めさせる」など