心配性と不安障害は違うの?心配性な人の性格(短所・長所)と克服方法
「家の鍵をかけたか心配で何回も確認してしまう」「恋人と連絡がとれないと何かあったのではないかと心配になってしまう」などと不安になりがちな心配性。
ささいなことまで気になって不安になってしまう心配性は短所だと思われがちですが、その特徴を上手く活かせば仕事や恋愛でも長所として有効活用できますよ。
このページでは、心配性な人の短所・長所や克服方法について紹介します。
心配性だという人はぜひ参考にしてみてください。
Contents
心配性は病気なの?不安障害との違い
心配性といっても性格に由来するものだけではありません。
不安が頭から離れずに、日常生活にまで支障が出てしまっている場合は、「全般性不安障害」といった病気の可能性もあるのです。
病気の場合は医師への相談も必要になるので、まず自分がただの心配性なのか確認をしましょう。
心配性とは
心配性とは、ささいなことまで気になって心配してしまう性格のことを指します。
例えば、「何か忘れていないか」と何度も確認作業をしたり、「もしこうなったらどうしよう」と考えて不安になったりすることが多い人は、心配性だといえるでしょう。
旅行に行くにしても、分刻みのスケジュールを立てて計画通りに動かないと気が済まず、心から楽しめないこともあります。
心配性の人は何事も深く考えすぎる傾向があるため、時には疲れを感じてしまうのです。
全般性不安障害とは
全般性不安障害とは、日常生活のあらゆる出来事が不安になってしまう病気です。
特に心配になる要因がないのにも関わらず、
- 大災害が起きたら
- お金がなくなったら
- 夫が病気になったら
- 子どもが事故にあったら
などの大きな心配が日常的に継続してしまうのが特徴です。
心配性と違うのは、不安が強いあまりに心身にも症状があらわれ、日常生活にも影響を与えてしまう点にあります。
常に心配事で頭がいっぱいで家事や仕事が手につかず、集中力が続かなかったり注意力が散漫になったりします。
また、不眠やしびれ感、頭痛やめまいなどの症状も出てきて日常生活をこなすことが困難になってしまうのです。
もしこのような症状がある人は、医療機関に相談をしてくださいね。
心配性は仕事するのに短所になる…3つのデメリット
心配性であることで、仕事をするのには短所となってしまうことがあります。
ここでは、心配性のデメリットについて解説します。
何度も確認することで業務が遅くなる
何度も確認をすることで業務が遅くなってしまうことが心配性のデメリットです。
例えば、書類を作ったあとに普通の人が1度確認して済むところを、心配性の人は何度も何度も繰り返し確認をしてしまいます。
1度見直してもその見直しが間違っていたかもしれないと不安になり、確認作業を繰り返してしまうのです。
これは、完璧にやり遂げたいという欲求が強すぎることも関係しています。
ミスを防ぐための確認作業は大切ですが、そのせいで作業効率が悪くなってしまいます。
トラブルに対応できない
仕事にトラブルはつきもので、臨機応変な対応が求められることもあります。
しかし、心配性の人は予定を急に変更することによるリスクを心配し、スムーズに対応を変えることができません。
状況に合わせて柔軟に対応できないので、「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまうこともあるでしょう。
ミスしたら…と不安に押し潰されそうになる
心配性の人は、「もしミスをしたらどうしよう」と不安に押し潰されそうになり、仕事に前向きに取り組めなくなることもあります。
仕事でステップアップするには、新しい仕事にもどんどん取り組んでいくことが大切です。
しかし、心配性の人はミスを恐れて初めての仕事になかなか前向きになれません。
上司からは向上心がないと思われて、期待をされなくなってしまう可能性もあるでしょう。
心配性は長所にも!成功者になりやすい5つのメリット
心配性であることの短所を紹介しましたが、実は「心配しすぎる」という特徴の見方を変えれば長所にもなり得るのです。
実は、成功してきた企業経営者や芸能人にも心配性の人が多いといわれていますよ。
ここでは、心配性のメリットについて解説します。
丁寧かつ慎重に物事を遂行できる
丁寧かつ慎重に物事を遂行できることは、心配性のメリットです。
心配性の人は、リスクを恐れて他の人よりも用心深く仕事を進めていきます。
深く考えすぎてなかなか行動に移せないところは短所でもありますが、裏を返せば「仕事が丁寧だ」という長所になるでしょう。
見直すのが習慣のため失敗が少ない
心配性の人は、見直すのが習慣のため失敗が少ない傾向にあります。
ひとつひとつ工程を見直しながら仕事を行っているので、仕事が遅いと思われがちですが、ミスが少ないのでかえって仕事が早く片付くこともあるでしょう。
チームで仕事を行うときも、プランの見直しをして不安な点を指摘したり意見したりするという立場で活躍できることも十分あり得ます。
その場の勢いで仕事することがない
心配性の人はその場の勢いで仕事をすることがなく、責任感があるといえます。
何事も行動する前に深く考える慎重さを持っているので、適当な仕事をするということはありません。
勢いだけで仕事をすることはなく、任された仕事に対し真剣に向き合えることは大きなメリットといえます。
段取りをしっかり組むため計画性に長けている
心配性の人に多く見られる特徴として、計画性に長けているという点があります。
目標を達成するために細かく計画を立てて、その通りに行動できることは長所といえるでしょう。
また、リーダーとして求められるのは最悪のパターンまで想像して段取りできる力です。
心配性の人は、「もしかしたらこういうことが起きるかも」「こういう場合はこうしよう」という想像力に長けているのでビジネスで成果を出しやすいといえます。
視野を広く持っているため気配り上手
心配性の人は、自分のことだけでなく周りの人に対しても心配をします。
このことをいい換えると、視野が広く気配り上手だという長所になるでしょう。
「今困っているのではないか」「嫌な思いをしていないか」という気配りが自然にできるので、周りの人からは好印象を得られます。
ビジネスでは人との繋がりが最も大切なポイントなので、人に好かれる心配性の人は成功者にもなり得るのです。
心配性が改善できる?克服する5つの方法
心配性にはメリットもあるということを紹介してきました。
しかし、やっぱり心配性な自分が嫌で克服したいと思っている人もいるでしょう。
そこで、最後に心配性を克服する方法や不安になった時の対処法について解説します。
余計な情報は見ないようにする
現代は、インターネットやSNSで便利な情報が得られるようになった一方で、情報が多すぎるのが原因で不安やストレスを抱える人も増加しています。
心配性の人が不安を感じて情報を調べることにより、多くの情報からどれを信じれば良いのか迷い、余計に不安になるという悪循環に陥ってしまうことがあるでしょう。
ネガティブな気持ちになってしまった時は、一度インターネットやSNSから距離を置いて、余計な情報は見ないようにすることが大切です。
悪いことも良いこともあることを理解する
心配性の人は、悪い面ばかり考えてしまう傾向にあります。
そこで、人生には悪いことも良いこともあることを理解して、良い面により目を向けられるようにしましょう。
意識的に良い面を見ることで、悪い状態になることばかり想像するのを防ぎ、冷静な心理状態で判断ができるようになりますよ。
考え過ぎずに行動に移す
心配性の人が行動に移す前によく考えることは長所だといえます。
しかし、考えすぎて行動に移すまでに時間がかかりすぎてしまい、行動力のある相手に遅れをとってしまうこともあるでしょう。
実際に行動をしてみないと分からないことはたくさんあります。
時には頭で考える前に、行動に移してみましょう。
ずっと先のことまで考えない
心配性の人は、ずっと先のことまで考えてしまい不安になってしまうことがあります。
転職の面接が控えている時に、「どこも受からなかったらどうしよう」などと、まだ起きていないことを考えるのは余計な心配です。
まずは目の前の物事と向き合って、しっかり準備をすることが大切です。
心配になったときのおまじないを決めておく
心配になったときのおまじないを決めておくのも、心を軽くするためにおすすめの解決策です。
- 絶対大丈夫
- 全部良くなる
- 困ったことは起きない
など、不安になった時に唱える自分なりのおまじないを用意しておきましょう。
ポジティブなワードを繰り返しながら深呼吸をすることで、不安を軽くして自信を取り戻すことができますよ。
心配性は言い換えれば慎重な人。心配性なことを仕事にも恋愛にも活かそう!
心配性であることが短所になることもありますが、上手に活かせば長所として仕事で活躍できますよ。
周りの人に対して心配ができることで、気配り上手だと異性からも好印象を得られるでしょう。
心配性の人は先のことまで考えすぎる傾向にあるので、気になる人ができたら「嫌われるかも」とネガティブ思考になる前にアタックしてみてくださいね。
心配性なことを仕事にも恋愛にも活かしましょう!