「おまいつ」とは?アイドルオタクが使っている基本的な用語まとめ!
近年、一般人にも認知度が高まっているアイドルオタクの存在。
「推し」や「ガチ恋」など、彼らの使う専門用語も広く知れ渡るようになってきました。
そうしたさまざまなオタク用語の中でも、最近若者を中心に使われはじめているのが「おまいつ」というワードです。
そこで今回の記事では、「おまいつ」という言葉を中心にアイドルオタクの基本用語をまとめてみました。
Contents
「おまいつ」とは
「おまいつ」とは、「お前、いつもいるな」を略した言葉です。
ライブ会場や握手会など特定の場所に必ずいる人に対して使われています。
俳優・女優のおっかけやメイド喫茶などの常連を指すこともありますが、主にアイドルオタクの業界で使われています。
ここでは、そういったアイドル業界にいる「おまいつ」な人の特徴や用語の使い方について見ていきましょう。
おまいつはとにかく時間とお金がかかる
おまいつな人は「どこのイベントでもいつも見かける」という周囲からの評価を受けているだけあり、とにかく時間とお金がかかります。
ライブや握手会に行くのもタダではありません。チケット代のような参加費以外にも交通費や宿泊費が必要であったりと、参戦のたびにある程度お金が消えていくことになります。
アイドルのイベントにかけた金額が、年間トータルでとんでもないことになっている人も少なくありません。
さらに、すべてのイベントに参加するためには時間や体力も必要です。
莫大なお金をつぎ込み、時間を捻出しなければならない、アイドル至上主義ともいえる「おまいつ」は誰もができることではないでしょう。
人生の多くをオタ活に捧げている戦士である「おまいつ勢」は、オタク界隈の中でも尊敬と謎に満ちた存在といえます。
おまいつに多い職業(仕事)
アイドルにお金がかけられて、時間も自由に使える「おまいつ」。一体どんな仕事をしている人たちなのか、気になった人も多いのではないでしょうか。
会社に時間を拘束される、普通のサラリーマンや会社員には基本的に無理な応援スタイルです。ゆえに、おまいつができる職業(仕事)というのは限られてきます。
一例として、不動産などの不労所得の多い投資家や、就職先の必要ない資産家の子息といったお金持ちタイプを挙げることができるでしょう。
こうした人たちはお金にも時間にも余裕があるため、生活を気にせずにオタ活することができます。
また、高給取りのエンジニアやフリーランスなども、ある程度時間やお金が自由なため、おまいつしやすい傾向にあります。
一方、問題のあるタイプのおまいつも存在します。
チケットの転売で儲けている「転売ヤー」や、生活におけるあらゆるものをギリギリまで削ってオタ活に費やしている「廃人オタ」など、違法行為や実生活の犠牲によって「おまいつ」となっている人も…。
おまいつはドルオタにとって一種のステイタスかもしれませんが、ある程度は身の丈に合わせた活動を心掛けることも大切でしょう。
おまいつの使い方
続いて、「おまいつ」を使った具体的な例文を紹介していきます。
【アイドル業界にて】
- 「こないだのライブで有名なおまいつと知り合った」
- 「あの人おまいつだけど、働いてるのかな?」
- 「おまいつ認定は夢だけど、自分には無理!」
【普段の会話で】
- 「あの店行き過ぎて、おまいつ状態」
- 「あの人ってここのおまいつなんだよ!正直怖い!」
周りに嫌われる!うざい「おまいつ」あるある
残念ながら周囲から尊敬されるだけでなく、迷惑な「おまいつ」も存在します。
いつの間にかうざい「おまいつ」になってしまわないよう、周囲に嫌われてしまうタイプの行動パターンについて知っておきましょう。
彼氏面・彼女面の発言が多い
アイドルの現場にいる人たちは、みんなそのアイドルが好きな人たちです。その関係に上下の差はありません。
にも関わらず「あいつ○○だからなー」「いっつも目が合うんだよね」といった、自分だけ特別感を出したアイドルの彼氏・彼女面発言は嫌われます。
ただ言っているだけなら妄想はなはだしいですし、万が一知り合いである場合でもそうした「匂わせ発言」や「報告に見せかけた自慢」は好感度を下げるだけです。
みんなが楽しんでいる場に水を差す彼氏・彼女面のおまいつは、そのうち周囲にうざいやつ認定されてしまうでしょう。
SNSとリアルでは別人格
SNSとリアルでの人格があまりに乖離しているおまいつも、オタク現場では敬遠されがちです。
対面と違い、SNSでは少々過激な発言をしても許されるような土壌があるため、つい普段とは違う人格になってしまう人は多いかもしれません。
しかし、いくら実際は腰の低いいい人でも、SNSでの発言があまりに過激だと「本心はこっちなのかな…」と思われても仕方ありません。SNSとリアルが別人格すぎるおまいつは、付き合いづらい人として避けられる可能性大です。
オタクのオタク
一部ではありますが、おまいつの中にはオタクのオタクになっているタイプも存在します。
握手会やコンサートでの目当てはアイドルのはずなのに、アイドルという趣味を介して異性のオタクに必要以上に近づこうとする人たちです。
もちろん、趣味を通して話しかけたり親しくなったりすることは悪いことでないでしょう。
しかし、あからさまにアイドルよりも出会いがメインになっている人は、現場オタたちにとって迷惑行為でしかありません。
「アイドルの現場に何しに来てるんだ」と思われても仕方ない存在です。
プロデューサー気取りで説教する
イベントへの参戦回数が多いおまいつの中には、一定数プロデューサー気取りのオタクが存在します。
仲間内で評論めいたことを言うのはもちろん、アイドル本人に対してもダメ出しするため、聞いている側からすると「うざい!何様だ!」となってしまうのです。
ライブやイベントへの参加回数が多いからといって、関係者になったわけではありません。
むしろ、そうした態度がアイドルや他ファンからは嫌がられてしまいます。
ガチ恋してすぐに病む
アイドルファンの中には「ガチ恋勢」という存在がいます。
ガチ恋とはアイドルに本気で恋している状態を指しますが、当然結ばれる可能性は低いため病んでいく人が多いです。
とくにおまいつでガチ恋勢というのは、厄介と思われやすい傾向にあります。
あらゆるイベントが純粋に楽しめていないにも関わらず、参戦回数だけは多いため悪目立ちしがちだからです。
場合によってはオタク仲間だけでなく、アイドル本人も怖がらせてしまうため「病んできた…」と感じたら、一度現場から離れることをおすすめします。
アイドルに好かれる!おまいつの特徴
うざい「おまいつ」とは対照的に、アイドルからも好感を持たれる「おまいつ」も存在します。
できれば大好きなアイドルには嫌われたくないですよね。
そこで、アイドルにポシティブな感情を持たれるおまいつの特徴を紹介していきます。
清潔感が漂っている
アイドルオタクに限らずですが、清潔感は非常に大切です。
とくに握手会などでアイドルと触れ合う機会が多いおまいつなら、身だしなみを整えておいて損はありません。
アイドルだって人間です。ゆえに、不潔な人よりは清潔な人のほうがずっと好感度は高くなります。
お風呂に入らない、鼻毛が出ているなんてのは問題外です。
ぜひイベントでは自分自身の身だしなみに気を使うことをおすすめします。
ライブを一生懸命盛り上げる
アイドルにとって、せっかくのライブはやはり盛り上がってほしいもの。
ゆえに、一生懸命ライブを盛り上げてくれるおまいつは、アイドルからの好感度も高いです。
ただし、備品が壊れるほど暴れる、サイリウムや持ち物を投げる、などの行動はいくら盛り上げが目的だといっても非常に危険な迷惑行為です。
スタッフから注意が入るような行為は、そのアイドルの風評被害にもつながります。
アイドルや周りの人に迷惑はかけず、節度を守って盛り上げるのが好かれるおまいつなのです。
新規のお客さんにも優しい
新規客にとって、初めての現場はわからないことだらけです。
そのため、アイドルオタクの業界では現場でのルールがわからず、古参(※古くからのファン)に怒られて怖い思いをしてしまう人も…。
そうした人たちに優しく声をかけるおまいつがいれば、場の雰囲気がよくなるし、新たな固定ファン獲得にもつながります。
その結果、新規客に優しいおまいつはファンを増やすことに貢献しているため、アイドルからも感謝されやすいのです。
ライブをSNSで拡散する
ライブレポをSNSやブログなどで拡散してくれるおまいつも、アイドルから喜ばれることが多いです。
参加できなかった人にとっては貴重な情報になり、またライブやアイドル自体の宣伝にもなります。
「○○さんのライブレポから、そのアイドルのファンになった」という読者も珍しくありません。
いい情報を発信してくれるおまいつは、アイドルにとってもアイドルファンにとっても貴重な存在です。
ただし、プロデューサー気取りのライブレポは、嫌われる原因となるので注意が必要です。
アイドルオタクが使う「おまいつ」以外の基本用語まとめ
最後に、知っておきたい「おまいつ」以外のアイドルオタク基本用語についてまとめました。
知らない用語があったら、辞書的なイメージで使っていただけると幸いです。
- 推し・・・アイドルや若手俳優など、もっとも応援している対象を指す単語。グループに所属しているアイドルの場合は「推しメン(推しメンバーの略称)」ということもある。ちなみに、ジャニーズアイドルのファンは「自担」という言葉を使うことが多い。
- 推し被り・・・推し対象が他のオタクと被っていること。気難しいアイドルオタクの中には「推し被り」を拒否する人もいる。
- 箱推し・・・特定の推しを作らず、アイドルグループのメンバー全体を推していること。
- 神対応・・・握手会などのイベントにおける、非常に良い対応を指す。反対に微妙な対応を意味する用語に「塩対応」があるが、あえて塩対応を好むアイドルファンも存在する。
- 現場・・・握手会やCD手渡し会、ライブなどのアイドルイベント全般を指す。
- 遠征・・・アイドルのイベントを追って、地方などの遠い場所へ足を運ぶこと。
- 全通・・・全国ツアーや舞台など、一定期間に行われる公演にすべて参加すること。
- 地蔵・・・ライブ中、まったく動かない人のこと。新規ファンでノリがわからない人か、あるいは無理やり連れてこられた一般人である可能性が高い。
- 後方彼氏面・・・ライブ会場の後列で、まるでアイドルの彼氏かのように見つめている存在。後方から澄ました顔でクールを装うタイプの地蔵。
- 単騎・・・たった1人でアイドルイベントに参加すること。
- 認知・・・推しに自分の顔や名前を覚えてもらうこと。
- 古参・・・アイドルの初期時代から応援しているファン歴の長い人。
- TO・・・トップオタの略称。「あのアイドルのファンといえば〇〇さん」といったようにオタの中でも強い影響力を持つ存在。古参やおまいつであることが多い。
- 繋がり厨・・・アイドルに交際目的で近づく人。場合によってはアイドルの生命線を絶つ可能性のある厄介な存在のため、他のアイドルオタクや運営からは嫌われている。
- 実質無銭・・・かかった金額を忘れてしまうほど、素晴らしすぎるイベント(作品)に出会った喜びを表す言葉。もちろん実際には無料ではない。
厄介なおまいつにならないように要注意!
大好きな推しを応援できるオタク活動は楽しいものです。
ちょっと興味をもっただけのつもりが、ついつい深みにはまって立派なアイドルオタクになってしまったという人も少なくないでしょう。
とくに現場に頻繁に現れる「おまいつ」は、アイドルファンの中でも目立つ存在です。
ゆえに、振る舞い方によっては憧れの存在となる場合もあれば、周囲から敬遠される面倒な存在になってしまうこともあります。
推しを応援することも大事ですが、厄介なおまいつになってしまわないよう、常に自分の振る舞いを意識して、楽しくオタク活動をしていきましょう。
- 「おまいつ」とは「お前、いつもいるな」を略したオタク用語で、アイドル現場など、決まった場所にいつも出没する人を指す
- おまいつを続けるには、とにかく費用と時間が必要
- いつも彼氏・彼女面をしている、プロデューサー気取りでダメ出しをするなどのおまいつは周囲から嫌われがち
- 清潔感がある、新規客にも優しいおまいつは、アイドルからの好感度も高い!
- 楽しくおまいつ活動するなら、適切な振る舞いを忘れないことが大事