失恋うつとは?失恋うつ病になりやすい男性・女性の特徴&克服方法を解説
誰にとっても失恋は辛いものですが、大抵は時間の流れとともに心の傷も癒えていきます。
しかし、何ヶ月経っても気分が落ち込んだままで失恋の痛手を引きずるようなら、それはもしかしたら失恋うつかもしれません。
今回の記事では、失恋うつになりやすい人の特徴と立ち直る方法を解説します。
過去を乗り越え前を向くためにも、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
失恋うつとは
失恋が原因でうつ状態になることを「失恋うつ」といいます。
人間関係の中でも、うつ病をもっとも誘発しやすいのが「恋愛関係」という研究結果が報告されるほど、恋愛とうつは深い関係にあるのです。
失恋のダメージや精神病への無理解から「たかが失恋」「うつ病は甘え」と軽く考える人もいますが、失恋のダメージは人によって違います。
失恋からうつになった挙句、自殺にまで至ってしまうケースは思った以上に多いのです。
いつまでも立ち直れないからといって、自分を責めないようにしてくださいね。
失恋うつの具体的な症状
失恋をきっかけに発症する「失恋うつ」ですが、自覚症状はあるのでしょうか。
ここでは、失恋うつの具体的な症状について見ていきましょう。
仕事や勉強が手につかなくなる
失恋後に仕事や勉強が手につかなくなるのが、失恋うつの大きな特徴です。
何をしていても心ここにあらずの状態で全然はかどらず、会社や学校に行けなくなってしまうことさえあります。
判断力や集中力も低下しやすいため、こうした時期には仕事でもプライベートでも重要な決定は避けるのが賢明です。
何もしたくなくなる
失恋うつでやる気を失うのは、仕事や勉強だけではありません。
趣味や友達との遊びといったプライベートシーンでの楽しみにも、興味を持てなくなることがあります。
失恋による深い喪失感からプラスの感情を持つことができず、何もしたくなくなるわけです。
ときにはお風呂に入ったり食事をしたりする気力すら湧かなくなってしまうことさえあります。
とにかく何もせず、ベッドの上にいることが多くなるでしょう。
睡眠障害が出る
睡眠障害が出るのも、失恋うつの代表的な症状です。
どんなに疲れていても布団に入ると目が冴えて全く寝付くことができません。
日中は人と会話をするなどして気が紛れたとしても、夜になって1人になると孤独感に苛まれ、これまで頭の片隅に追いやっていたネガティブな思考が一気に押し寄せてきてしまいます。
そのため、ベッドに入っても考えることをやめられず、一睡もできないまま朝を迎えることも少なくありません。
また、眠ることができても眠りが浅いため、夜に度々起きるケースもあるでしょう。
失恋する瞬間が何度もフラッシュバックする
失恋する瞬間が何度もフラッシュバックするようなら、失恋うつの可能性があります。
別れたときの衝撃が大きすぎて、そのときの情景が頭の中で何度でも再生されてしまうため、忘れたくても忘れられなくなってしまうのです。
もう何カ月も経つのに記憶が鮮明な状態では、落ち込む気持ちを払拭できないのも無理はないでしょう。
痩せる or 太る
失恋うつの状態になると、食生活にも影響が出ることがあります。
食欲不振に陥って食事ができなくなったり、反対に食欲が抑えられず過食に走ったりと、摂食障害を引き起こす場合があるのです。
失恋から異様に痩せた人や太った人の中で、食事のコントロールが上手くできない場合は、失恋うつの可能性を疑った方がいいでしょう。
食生活にも影響が出てしまうと、不健康な状態に陥るケースもあるため注意が必要です。
失恋うつになりやすい人の特徴
失恋うつは、失恋した全ての人が発症するわけではありません。
ここでは、失恋うつになりやすい人の特徴を紹介します。
恋愛依存の傾向がある
恋愛依存の傾向があると、失恋したときの衝撃が大きくなるため、失恋うつになる人が少なくありません。
とくに女性は恋愛や結婚でライフスタイルが変わりやすいので、人生における恋愛の優先順位が高くなりがちで、ときには依存関係に陥ってしまうこともあります。
そうした恋愛依存症の人たちにとって失恋は、生きる支えを失うほどの重大事です。
依存相手を失った途端、精神的に立ち上がることができなくなってしまい、絶望感に苛まれることになるのです。
真面目な性格
真面目な性格も失恋うつになりやすい人の特徴です。
真面目な人は責任感が強く、何事にも正面から向き合って手を抜くことがありません。
そのため、恋愛の場面でも頑張り過ぎた分、振られたときの反動が大きく、心がぽっきりと折れてしまうことがあります。
「恋がうまくいかなかったのは自分のせいだ」と思いつめ、延々と自分を責め続けてしまうのです。
真面目な人は100%の努力をしていても、「まだまだ」と自分を過小評価して更に頑張ろうとするため、リミットを超えやすく、それがうつ病を誘発する原因になる場合があります。
もし周りの人から「真面目だね」と言われることが多いなら、自覚はなくても普段から頑張り過ぎないよう注意した方がいいかもしれませんね。
我慢強く弱音を吐かない
我慢強く弱音を吐かない人も失恋うつになりやすいので注意しましょう。
我慢することに慣れていると、気持ちが落ち込んでいても「たかが失恋くらいのことでくよくよするなんてみっともない」と自らを叱咤し、頑張り過ぎてしまいます。
弱音を吐かないことでダメージは解消されることなく心に留まり続け、知らず知らずのうちに心を蝕んでいくことも少なくありません。
我慢強さは長所でもありますが、何事にも程度というものがあります。
失恋で心のダメージを感じているなら、蓄積されていく前に適切なケアが必要です。
身近な人に話すだけで心が軽くなる場合もあるので、1人で抱え込むのはやめましょう。
ストレス発散方法を知らない
ストレス発散方法を知らないと失恋うつのリスクは高まります。
受けるダメージは同じでもストレスを上手に解消できれば気が紛れ、ネガティブな考えに囚われる機会が少ない分、立ち直りも早くなります。
しかし、ストレスが発散されないまま蓄積していけば、心はやがて限界を迎えてしまうでしょう。
とくに辛い気持ちを我慢する習慣のある人は、自分なりのストレス発散方法が確立されていないことが多いため注意が必要です。
失恋うつの克服方法
長引く失恋のダメージを解消するにはどうすればいいのでしょうか。
ここからは、失恋うつの克服を見てみましょう。
仕事や趣味に没頭する
失恋うつから立ち直るには、仕事や趣味に没頭するのがおすすめです。
失恋シーンのフラッシュバックが繰り返されるようでは、忘れたくても忘れられません。
まずは恋愛以外のことに没頭して、振られた事実を考えない時間を増やしましょう。
脳内から失恋の記憶を消すことはできませんが、少なくとも思い出すことがなければ、過去の記憶が心を傷つけることはなくなります。
しかし、「忘れよう…忘れよう…」と意識してはいけません。
「考えないようにしよう」と努力すればするほど、忘れたい対象を意識することになり、逆効果です。
なので失恋から離れるためにも、他のことに没頭するのがポイント。
頭の中が他のことでいっぱいになれば、失恋の記憶を意識の外に出すことができます。
友達に話を聞いてもらう
失恋うつから立ち直るには、心の底に抱えている辛い思いを吐き出してしまいましょう。
直接でも電話でも友達に話を聞いてもらうことで、きっと気持ちが軽くなるはずです。
1人で考えているうちは終わりが見えないほどの大きな悩みも、言葉にすることで客観視でき、実際はそれほど大きくなかったことに気づくこともあります。
失恋によって自信喪失してしまうと自己肯定感が低くなり、自分の失恋で友達を煩わせることに躊躇ってしまいがちですが、自分が友達の立場ならどうでしょう。
きっと話してほしいと思うのではないでしょうか。
それは友達だって同じです。
こういうときこそ友達を信じて頼ってみてくださいね。
運動をする
失恋うつの改善には、運動をするのもよいでしょう。
現時点ではうつと運動の因果関係は明らかになってはいませんが、適度な運動によって幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されるため、精神面への良い影響が期待できます。
また、運動することで代謝も上がり、ボディラインも引き締まってきますから、失恋で失った自信を取り戻すきっかけにもなるでしょう。
大切なのは頑張り過ぎないことです。
自宅内でTVを見ながらストレッチしたり、買い物ついでにお店までジョギングしたりして、楽しく運動することを心がけましょう。
思いっきり泣く
本当に辛いときには思いっきり泣くのがおすすめです。
日本社会では感情を露にすることはあまり歓迎されず、とくに男性は子どものように泣くことに対して抵抗感を覚える方も多いでしょう。
しかし涙には、ストレス成分を体外に排出する働きがあり、ストレス解消効果が期待できます。
1人で部屋にいるときは、誰も見ていないので、ぜひ思いっきり泣いてみてください。
なかなか泣けないときは、悲劇や悲しい音楽を聞いて涙を流すのがおすすめです。
玉ねぎを切ったりゴミが目に入ったりした際に出る涙では、気持ちのデトックス効果が期待できないので注意しましょう。
思いっきり泣いてストレスが解消されれば、失恋うつの状態が改善に向かうはずです。
新しい出会いを探す
失恋でダメージを負った心を癒すには、新しい恋を探すのが効果的です。
少しでも前向きな気持ちを持てるようになったら、新しい出会いを探しましょう。
特別な存在である恋人だけに意識を向けるとネガティブな感情に支配され、「もう誰も自分を愛してくれないのではないか…」と思ってしまうかもしれません。
しかし、異性は元カレ元カノだけではありません。
新しい出会いを探せば、きっと他にも大事な存在と思える人が現れるはずです。
素敵な恋が見つかれば、無気力な失恋うつの状態から立ち直っていることでしょう。
失恋から6カ月経過しても立ち直れない人は心療内科でカウンセリングを!
失恋から6カ月経過しても立ち直れない人は、心療内科でカウンセリングを受けましょう。
米コロンビア大学がおこなった調査によれば、
死別の悲しみは6カ月を過ぎると回復に向かったとの回答がある一方で、6カ月過ぎても悲しみが変わらなかった人はむしろ辛さが増していった。
と答えています。
参考元:新宿ストレスクリニック「失恋うつとは~2人に1人が抱える「失恋うつ」の実態と克服方法~」
死別の悲しみは半年で癒えることを思えば、それ以上続く辛さは自力で克服できる領域を超えている可能性もあります。
半年を目安として辛い思いが続くようなら医療機関を受診し、うつ病の可能性について専門家にアドバイスを求めましょう。
うつ病は病気ですから、必要なのはきちんと治療を受けることです。
場合によっては投薬治療で改善を目指すこともできるかもしれません。
医師とともに自分の状態に合った克服方法を見つけていきましょう。
失恋うつは新しい出会いで改善
失恋は辛いものですよね。
本気で愛していた相手ほど、失恋の悲しみは辛いものです。
しかし、ただ過去おの恋愛を引きずっていても何も良いことはありません。
それにあなたの最愛の異性は他にいるかもしれないのです。
失恋で辛い状況なら、マッチングアプリで新しい出会いを探しましょう!
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失恋で心身の不調が続いている場合は「うつ病」の可能性がある
失恋で心身の不調が続いている場合は「うつ病」の可能性があるので注意しましょう。
とくに真面目だったり我慢強かったりする人は失恋うつになりやすい傾向があります。
うまくいかないことは何でも自分のせいと考えてしまえば、症状を悪化させてしまうこともあるかもしれません。
失恋うつの症状を改善するには、運動してセロトニンの分泌を促したり、涙を流して心のデトックス効果を期待したりなど、自力でやれることもたくさんあります。
しかし、半年以上続くようなら病院の先生の助けを借りましょう。
あなたが幸せになるために古い恋と上手にお別れしてくださいね。
- 失恋が原因でうつになることがある
- 失恋うつになると仕事や勉強が手につかなくなり、何もしたくなくなる
- 失恋うつになりやすい人には、恋愛依存の傾向があり、真面目で我慢強く弱音を吐かないといった特徴がある
- 失恋うつの克服方法は、仕事や趣味に没頭する・運動をする・思いっきり泣く・友達に話を聞いてもらう・新しい出会いを探すことなどが効果的
- 失恋から6カ月経過しても立ち直れない人は、心療内科でカウンセリングを受けよう